かつて活気にあふれていた柏駅東口。しかし、2016年のそごう柏店閉店以降、人通りが減少し、街の活気が失われていました。
そこで柏市は、「GREEN UP KASHIWA」プロジェクトを立ち上げ、柏駅東口のダブルデッキおよび旧そごう周辺を「緑」をテーマに空間デザインし、子どもから大人まですべての市民が憩い、楽しみ、毎日の時間を豊かにできる空間を創り上げました。
本記事では、柏駅前賑わい創出事業プロジェクト「GREEN UP KASHIWA」に使用された、弊社取り扱い商品の人工芝「リアリーターフ®」および壁面緑化パネル「ビスタフォリア®」の魅力を、導入背景などとともに紹介します。人工芝と壁面緑化による空間デザインの成功例として、多くの方に参考にしていただければ幸いです。
※2024年5月現在、旧そごう柏店の解体工事が開始されることに伴い、「GREEN UP KASHIWA」エリアは閉鎖されています。
柏駅前賑わい創出事業プロジェクト(GREEN UP KASHIWA)で導入していただきました
「GREEN UP KASHIWA」とは?
「GREEN UP KASHIWA」は、柏駅東口の賑わい創出を目的としたプロジェクトです。緑と子どもをテーマに、子どもから大人まですべての市民が憩い、楽しめる空間を創出することを目的としています。
- KASHIWA GREEN PARK
- All Good Garden
- Kids Playground
の3つのエリアで構成されており、本記事では「All Good Garden」と「Kids Playground」、2つのエリアの事例を詳しく紹介します。なお、「KASHIWA GREEN PARK」に関する導入事例は、次の記事で詳しく解説しています。ぜひご一読ください。
雰囲気の暗かった通りが緑に満ちた空間に変化
1973年に開業したそごう柏店が象徴的で、かつて多くの人で賑わっていた柏駅東口。しかし、2016年のそごう柏店閉店以降、人通りが急激に減少してしまったのです。薄暗い通りは活気を失い、訪れる人々も少なくなり、寂しい雰囲気が漂っていました。
【Before】
【After】
しかし、「GREEN UP KASHIWA」プロジェクトによって状況は大きく変化しました。旧そごう柏店に隣接するエリアに人工芝の設置や壁面緑化が施されたことで、かつての暗かった通りは緑に満ちた空間へと生まれ変わったのです。週末にはマルシェやイベントが催され、キッチンカーも出店するなど、多くの人が集まる憩いのエリアが誕生しました。
日の光が当たりにくい場所でも、人工芝なら1年中美しい景観を維持
「GREEN UP KASHIWA」プロジェクトに使用されている、弊社取り扱い商品の人工芝「リアリーターフ®」は、「日の当たらない場所でも人工植物、人工芝ならさわやかな緑を提供できる」商品です。
線路と旧そごう本館の間にある「All Good Garden」は、大きな建物に隣接する通りとのことで、1日の中で日の当たる時間が限られてしまうという問題がありました。このような日当たりの良くない場所では、天然芝は育ちにくく、枯れてしまったり見た目が悪くなったりする可能性があります。
しかし、人工芝なら日光がなくても問題ありません。人工芝は、天然芝のように日光や水やりを必要とせず、1年中美しい緑を維持できます。また、雑草が生えることもないので、お手入れも簡単です。
なお、本エリア「All Good Garden」には、毛足の長く高級感あふれる「リアリーターフ®ヨーロピアンロング®40mm」が使用されています。無機質だったアスファルトの通路を華やかに彩っています。
壁にも緑をあしらうことで、空間全体が華やかに
「ビスタフォリア®」は、さまざまな種類の人工植物を組み合わせた壁面緑化のためのパネルで、空間を広く見せたり、アクセントとして使用したりできる点がメリットです。無機質な壁が立ち並ぶことで薄暗い雰囲気を感じさせるエリアであっても、人工壁面緑化を施すことで緑あふれる空間を創出できます。
>> ビスタフォリア®の特長を見る
【防犯効果も】夜にはライトアップを実施
「All Good Garden」では、夜間にライトアップを実施しています。ライトアップされた人工芝と壁面緑化は、昼間とは違った幻想的な雰囲気を演出します。
1日の平均乗車人員が10万人(※)を超える柏駅は、通勤通学に多くの人が利用するターミナル駅です。緑と光に包まれた「All Good Garden」は、仕事や学校帰りに立ち寄った人にとって、都会の喧騒から離れ日々の疲れを癒やし、心を落ち着かせてくれる、そのようなエリアとなっています。
小さな子どもが安全に遊べる憩いのエリアを創出
【Before】
【After】
「All Good Garden」を北に向かい東に曲がった先の旧そごう北側も、かつてアスファルトで覆われた無機質な雰囲気が漂うエリアでした。
本エリアは、小さな子どもが安全に遊べる憩いの場の創出を目的として、耐衝撃性に優れる人工芝を一面に設置した「Kids Playground」に生まれ変わりました。遊具も設置しているため、子どもたちは思い思いに遊ぶことができます。親御さんにとっては、子どもたちの様子を見つめながらほっと一息つける、そのようなエリアとなっています。
クッション性と耐久性を兼ね備えた、スポーツタイプの人工芝を使用
「Kids Playground」の人工芝には、太めの高耐久パイルを使用し、色鮮やかなスポーツタイプ「リアリーターフ®スポーツ33mm」を施工しました。クッション性があるため、小さなお子さんでも安心して遊んでいただけます。
「リアリーターフ®スポーツ33mm」は、とくに耐久性に優れています。耐摩耗性試験(※)において、FIFA認定基準である20,200回転を超えても著しい劣化は見られませんでした。そのため、園庭やドッグラン、公園などの公共施設はもちろん、ご自宅のお庭でスポーツを楽しむのにも最適な人工芝です。
※耐摩耗試験とは、人工芝の表面に摩耗試験機による回転をかけ、通常使用時に発生する摩擦を再現する試験です。
人工芝の設置に関するよくある疑問
人工芝はチクチクする?子どもの遊び場にも設置可能?
ものによって、とくに安価なナイロン製の人工芝などはチクチクすることがあるかもしれません。しかし、高品質・高機能人工芝「リアリーターフ®」は特殊形状パイルを採用し、柔らかい肌触りと子どもが思い切り遊べるクッション性を実現しました。幼稚園や保育園の園庭にも多く導入いただいております。
関連記事:「認定こども園 あづま幼稚園」の園庭築山に人工芝を導入していただきました
人工芝は静電気が発生するって本当?
人工芝のパイルは、プラスチック素材で作られていることが一般的で、静電気は起こりえます。そのため、「静電気抑制機能」を備えた人工芝を選ぶのがおすすめです。なお、「リアリーターフ®」は現在販売中の5タイプすべてに「静電気抑制機能」を標準搭載。静電気の発生が多い冬季でも安心してご利用いただけます。
関連記事:人工芝は静電気が発生する!?人工芝を選定するにあたって押さえておきたい静電気抑制機能
人工芝は水はけが良くないって本当?
人工芝の裏地(基盤シートや基布と呼ばれる部分)には、多数の水抜き穴が用意されていることが一般的です。この水抜き穴から雨水などを下地(土台部分)に排出する仕組みになっているため、人工芝の水はけについて過度に心配する必要はありません。水はけの良い人工芝を見極めるポイントについて、次の記事で詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
関連記事: 「人工芝=水はけが悪い」は嘘!水はけの良い人工芝と下地の選び方
人工芝の設置にかかる費用は?
一般的に人工芝の設置は天然芝の設置よりも費用が高くなる傾向にあります。
ただし、人工芝は水やりや芝刈りなどの管理が不要のため、ランニングコストは天然芝よりも低く抑えることが可能です。また、人工芝は商品によって耐久性が大きく異なるため、耐久性にも注目した商品選定を行うことがトータルコストを下げるコツです。
設置費用の相場
天然芝 | 3,000〜5,000円/㎡ |
人工芝 | 6,000〜8,000円/㎡ |
関連記事:人工芝の費用相場と施工費用などその他にかかる費用のまとめ!
人工芝の寿命(耐用年数)は?
人工芝の耐久性は、基盤シート(基布、バッキング)の素材によって大きく左右されます。なお、「リアリーターフ®」の基盤シートはポリウレタン加工が施されており、通常5年が寿命とされているラテックス製のものと比べると、ポリウレタン加工のものは寿命が10年以上と耐用年数の長さが特徴的です。人工芝選びの際には、ぜひ基盤シートの素材にも注目してみてください。
関連記事:人工芝の寿命はどのくらい?
まとめ
本記事では、柏駅前賑わい創出事業プロジェクト「GREEN UP KASHIWA」に使用されている、弊社取り扱い商品である人工芝「リアリーターフ®」と壁面緑化パネル「ビスタフォリア®」の魅力を、導入背景などとともに紹介しました。
「リアリーターフ®」と「ビスタフォリア®」は、一般のご家庭から事業者様まで多くの方にご好評いただいている商品です。本事例のように「日の当たりにくい場所の雰囲気を明るくしたい」というお悩みを抱えている方がいらっしゃいましたら、まずはお気軽に弊社グリーンフィールドまでお問い合わせください。なお、商品カタログとともに人工芝サンプルをお送りすることも可能です。