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【DIYできる】人工芝の下地の種類や整地の手順を徹底解説!

人工芝は、天然芝と異なり日照条件の影響を受けにくく、さまざまな場所に設置することが可能です。ただし、人工芝を長持ちさせ、美しい仕上がりを得るためには、下地の種類に応じた適切な施工方法が必要不可欠です。

本記事では、人工芝の下地の種類を詳しく紹介し、とくに下地が土や砂の場合に重要となる整地作業(下地づくり)の方法を徹底的に解説します。人工芝の整地に必要な道具や材料、そしてその手順を細かく説明することで、主にDIYで人工芝を施工する際の疑問や不安を解消します。

さらに、記事の後半では、人工芝施工の全体的な流れをわかりやすく解説した動画もご紹介。人工芝の設置を検討している方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

人工芝の下地の種類

人工芝を施工する際、下地の種類によって施工方法が異なります。主な下地の種類は、「土・砂」と「コンクリート・アスファルト」の2つに大別されます。それぞれの特徴を理解し、適切な施工方法を選択することが重要です。

土・砂

庭や公園、グラウンドなど、土や砂を下地とする場合、人工芝を直接設置する前に整地という作業が必要になります。整地とは、下地に存在する不要な石や雑草などを取り除き、さらに土や砂を押し固めながら平らにならすことで、人工芝の安定した基盤を作る作業です。整地を行う際は、水平器やレーキ、トンボなどの道具を使用し、丁寧に作業を進めることが大切です。整地が不十分だと、人工芝が波打ったり、水はけが悪くなったりする恐れがあります。

コンクリート・アスファルト

ベランダや店舗外構など、コンクリートやアスファルトの上に人工芝を施工する場合、整地作業は不要ですが、下地の状態を確認し、必要に応じて補修や清掃を行った方が良いでしょう。なお、コンクリートなど土と比べて固い下地に人工芝を敷設する場合、衝撃吸収性のあるクッションマットを下地と人工芝の間に設置し、固さを和らげる工夫を行うのもおすすめです。

整地を入念に行うことのメリット

整地作業(下地づくり)の目的は、人工芝の下地となる土や砂を平らにならし、安定した基盤を作ることです。土を十分に締め固めてフラットな下地を作ることには、次のようなメリットがあります。

美しい仕上がり

凹凸のない平らな下地の上に人工芝を敷設することで、人工芝が波打つことなく、美しい仕上がりを得ることができます。

耐久性の向上

整地により下地が安定することで、人工芝へのダメージが軽減され、耐久性が向上します。不十分な整地は、人工芝の劣化や損傷の原因になります。

水はけの向上

整地の際に山砂や真砂土などを敷くことで、下地の水はけ(排水性)が高まります。下地の水はけが良ければ、雨水がスムーズに流れ、人工芝の下に水がたまるのを防げます。

次の記事では、水はけの良い人工芝を選ぶポイントなどを詳しく解説しています。ぜひご一読ください。

「人工芝=水はけが悪い」は嘘!水はけの良い人工芝と下地の選び方

歩行感の向上

フラットで安定した下地の上に人工芝を敷設すると、歩行時の安定感が増し、快適に歩けます。子どもがつまずいて転倒するなどのリスクの低減にもつながるでしょう。

整地をDIYで行う際の注意点

整地は、エクステリア業者などの専門家に依頼することもできますが、実はDIYで行うことも可能です。ただし、DIYで整地を行う場合は、次の点に注意が必要です。

必要な道具の準備や手順の理解を怠らない

DIYで整地作業を行う際は、レーキやトンボ、水平器など必要な道具や材料をホームセンターなどで購入しましょう。また、施工予定エリアの清掃や土の締め固め、排水性を高めるための砂の敷き詰めなどなど、整地の手順を事前にしっかりと把握しておくのがおすすめです。

DIYに不慣れな方にとっては難しいと感じる作業もあるかもしれません。事前に作業内容に対するイメージを持っておくことで、「つまずき」が少なくなるでしょう。

整地作業にかかる時間と労力をしっかりと把握する

施工予定エリアの広さによっては、整地作業に数日を要する場合もあります。とくに土の転圧やならし作業は、多くの時間と体力を必要とする作業です。また、整地後の防草シートや人工芝の敷設にかかる時間も決して少なくありません。DIYで行うのであれば、各作業に必要な時間と労力を事前に把握し、余裕を持ってスケジュールを立てることが重要です。

なお、DIYで人工芝を設置する際に押さえておきたい3つのポイントについて、次の記事で詳しく解説しています。DIYにチャレンジしてみたいと検討されている方は、ぜひご一読ください。

人工芝をDIYで施工する3つのポイント

整地に必要な道具

人工芝の下地を整地する際には、さまざまな道具が必要となります。ここからは、整地作業に欠かせない主要な道具について詳しく説明します。

スコップ・シャベル

スコップやシャベルは、地面を掘り起こしたり、土を移動させたりするための基本的な道具です。整地作業の初期段階で、施工予定エリアの草木や石を取り除く際に使用します。また、土の高低差を修正する際にも、スコップやシャベルで土を掘り起こし、移動させます。

レーキ

レーキは、地面の凹凸をならしたり、真砂土など下地材を敷き詰めたりする際に使用します。また、スコップやシャベルで選別しきれない雑草や小石を効率良く取り除いてくれる道具でもあります。整地作業の序盤から中盤にかけて、下地を平坦にするために欠かせない道具です。

トンボ

トンボは、土や砂を混ぜ合わせたり、ならしたりするための道具です。大型の道具のため、効率良く土を平らにならすことが可能です。なお、トンボの柄の部分は下地を締め固める際にも活躍し、とくにこのあと紹介する転圧機がカバーできない角や隅の部分の地面を叩いて固めるのに役立ちます。

タンパー・転圧機

タンパーは、土や砂を手作業で締め固めるための道具です。下地の土を均一に締め固めるために、タンパーを使って地面を叩きます。1万円以下で販売されているものもあるため、転圧作業を行う道具としては比較的手頃に手に入ります。

一方、転圧機は、エンジンの力を利用して土や砂を締め固める機械です。手作業では十分な締め固めが難しい場合や、広い面積を整地する場合にとくに有効です。ただし、重量があり、操作に慣れが必要なため、経験がない場合は作業に危険も伴います。なお、ホームセンターによってはレンタルしているところもあるため、転圧機を利用してみたい方は、お近くの店舗に取り扱いがないか問い合わせをしてみるのがおすすめです。

角材

角材は、地面の凹凸をならしたり、整地作業の基準となる高さを確認したりする際に利用する便利な道具です。このあと紹介する水平器をあわせて使用することで、整地した箇所の水平がしっかりと取れているのか、見た目だけではわからない違いをチェックするのに役立ちます。

水平器

水平器は、下地の平坦性を確認するための道具です。整地作業の各段階で、水平器を使って下地の水平を確認することで、より効率的にフラットな下地に仕上がるでしょう。角材に載せながらエリア内のさまざまな箇所の平坦性をチェックしていくのがおすすめの使い方です。

整地の手順

ここからは人工芝敷設前の整地作業について、具体的な手順を紹介します。

雑草や大きな石を取り除く

整地作業の第一歩は、施工予定エリアの雑草や大きな石を取り除くことです。スコップやシャベルを使って、雑草の根を掘り起こし、石を除去します。雑草や石が残っていると、人工芝の下地が不均一になり、美しい仕上がりが得られません。

もともと生えていた雑草や天然芝の根を残したままにしてしまうと、防草シートを敷いたとしても、後から雑草や天然芝が突き破って生えてくる可能性もあります。体力と根気を要する作業ですが、地道にコツコツやるのがポイントです。なお、レーキを使うと雑草や石のみを効率良く選別できます。

土をならす

雑草や石を取り除いた後は、土をならします。トンボや角材などを使って、地面の凹凸を修正し、平坦にします。この際、下地材として山砂や真砂土を敷き詰めることで、下地の排水性や安定性を高めることも可能です。下地材を追加する場合は、トンボを使用しながら均一に広げ、地面全体を平らにしていきましょう。なお、このあと転圧作業があるため、この時点で完璧な水平を取る必要はありません。

転圧する

土や下地材をならした後は、タンパーや転圧機を使って地面を締め固めます。タンパーを使う場合は、地面を均等に叩いて締め固めていき、転圧機を使う場合は、機械の重量で地面を圧縮します。タンパーや転圧機がない場合は、トンボの柄やレンガなどを利用して地面を締め固めることも可能ですが、施工範囲が広い場合は相当な時間と労力を要する点には留意しましょう。なお、しっかりと転圧することで、下地の強度が増し、たとえ大雨が降ったとしても地盤が変形することがなくなります。

再び土をならす

転圧後、地面に凹凸ができている場合は、再びレーキやトンボを使って土をならします。この作業は、整地作業における仕上げの段階です。水平器を使って、下地の平坦性を入念にチェックしながら、丁寧に地面をならしていきましょう。

以上が、整地の基本的な手順です。各段階で適切な道具を使い、丁寧に作業を進めることが、美しく耐久性の高い人工芝の施工につながります。整地作業には時間と労力を要しますが、人工芝の仕上がりを左右する重要な工程です。紹介した手順を踏まえて、入念に整地を行うことをおすすめします。

なお、下地が完成した後の作業工程については、次の動画内で詳しく解説しています。百聞は一見にしかずという言葉の通り、実際の作業の流れを動画で見ることで、よりイメージが湧きやすくなるでしょう。ぜひご覧ください。

よくある質問

整地において下地材(山砂など)は必要ですか?

人工芝の整地作業において、下地材の使用は必須ではありませんが、使用することをおすすめします。山砂や真砂土などの下地材を敷き詰めることで、下地の排水性や安定性が向上します。とくに、土質が粘土質の場合や、排水性が悪い場合は、下地材の使用が効果的です。なお、下地材を使用する場合は、均一に敷き詰め、転圧することが重要です。

天然芝から人工芝に変更する際の注意点はありますか?

天然芝から人工芝に変更する際は、既存の天然芝を完全に取り除く必要があります。天然芝の根が残っていると、人工芝の下地が不安定になり、美しい仕上がりが得られません。また、天然芝を除去した後は、土を十分に耕し、整地作業を行うことが重要です。天然芝の土は柔らかいため、転圧によって適度な硬さに仕上げる必要もあります。

梅雨や雪の降る季節は整地作業に不向きですか?

整地作業は、天候に左右されやすい作業です。梅雨や雪の季節は、地面が濡れていたり、柔らかくなっていたりするため、整地作業には不向きです。湿った地面を転圧すると、土が固まりすぎてしまい、排水性が悪くなる恐れがあります。また、雪が積もっている場合は、雪を取り除いてから整地作業を行う必要があります。整地作業は、晴れた日や地面が乾いている時季に行うのが最適です。

まとめ

人工芝を施工する際、適切な整地作業(下地づくり)は美しい仕上がりと耐久性を確保するために非常に重要です。本記事では、人工芝の下地の種類や整地の手順、必要な道具などを詳しく解説しました。

土や砂の下地の場合、雑草や石の除去、土のならし、転圧、仕上げのならしを段階的に行います。一方、コンクリートやアスファルトの下地の場合は、表面の清掃や補修が必要です。なお、整地作業はDIYでも可能ですが、必要な道具の準備や手順の理解、作業に必要な時間と労力を事前に把握することが大切です。

人工芝の景観の美しさや水はけ、耐久性などは、下地の質に大きく依存します。手順を踏まえ、適切な道具を使って丁寧に整地を行うことで、満足のいく人工芝の仕上がりを得られるでしょう。

弊社グリーンフィールドの人工芝カタログでは、さまざまな種類の人工芝を紹介しており、また施工手順についても写真つきで解説しています。また、人工芝「リアリーターフ®」の無料サンプルも用意しております。人工芝の設置を検討されている方は、ぜひ一度下記よりお気軽にお問い合わせください。

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