コンクリートで作られた無機質なベランダのスペースを有効活用したいのであれば、人工芝やウッドパネルの設置がおすすめです!ベランダの印象が大きく変わり、また機能性も向上するためです。
本記事では、人工芝をウッドパネルのメリットとデメリット、そして設置にかかる費用などを比較しながら、どちらをベランダに敷くのが良いか徹底検証しています。記事後半ではベランダに適した製品の選び方も解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。
ベランダには人工芝とウッドパネルどちらがおすすめ?メリットや費用を比較
ベランダに人工芝を設置するメリット
人工芝とは、天然の芝生の代替として使われる人工的な芝生のことです。主にプラスチック繊維(ナイロンやポリエチレン、ポリプロピレンなど)で作られています。天然芝に比べて、メンテナンスの手間がかからないこと、一年中緑で美しい景観が保たれることなどがメリットです。
なお、人工芝と天然芝の主な違いについては、次の記事で詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
関連記事:人工芝と天然芝の違い:どちらを選ぶべき?メリット・デメリットを解説します
ベランダに人工芝を設置する主なメリットは以下の通りです。
柔らかく、素足で歩いても快適
人工芝は柔らかくて足に優しい素材でできており、裸足で歩くこともできます。お子様の遊び場としても安全で、転んでもケガをしにくいのが特徴です。天然芝に肌触りや感触が近い高品質な人工芝も多く開発されています。
一年中緑の景観を楽しめ、自然な雰囲気を演出できる
人工芝を敷くことで、季節や天候に関係なく、いつでも緑の美しい景観を楽しむことができます。ベランダがまるで自然の中にいるような雰囲気になり、リラックスしたり、ピクニック気分を味わったりするのに最適なスペースを作り出せます。さらに、花や観葉植物と組み合わせることで、より自然な雰囲気を演出できるでしょう。
耐久性と耐候性に優れている
高品質な人工芝は耐久性や耐候性に優れており、長期間美しい状態を保ちます。紫外線や雨、頻繁な歩行にも強く、色あせや劣化が少ないのが特徴です。とくに、リアリーターフ®︎のような高品質人工芝であれば、過酷な屋外環境でも長期間使用できます。
メンテナンスに手間がかからない
人工芝は天然芝のように定期的な芝刈りや水やりが不要で、メンテナンスが非常に簡単です。ほこりや落ち葉を掃除するだけで、常に美しい状態を保てます。忙しい方や、庭の手入れが苦手な方にとって、人工芝は時間と手間を大幅に節約できる魅力的な選択肢です。
人工芝をベランダに設置することには、このように多くのメリットがありますが、
- きれいに設置するには一定の技術を要する
- 直射日光の当たる場所では表面温度が上がりやすい
などはデメリットといえるでしょう。
関連記事:ベランダに人工芝を敷いて快適空間を手に入れよう!メリット・デメリットについて紹介します!
ベランダにウッドパネルを設置するメリット
ウッドパネルとは、木材を用いたパネル状の建材のことです。インテリアデザインや建築、家具製作などで広く使用されており、大きく分けて「人工木」を利用したものと「天然木」を利用したものの2つに分けられます。なお、ウッドパネルはホームセンターや通販サイトなどで購入できます。
ベランダにウッドパネルを設置する主なメリットは以下の通りです。
木の温かみを感じられる
ウッドパネルは天然木を使用しているため、温かみのある質感が魅力です。ベランダに設置することで、ナチュラルで落ち着いた雰囲気を演出できます。木のぬくもりを感じながら、リラックスした時間を過ごせます。
多様なデザインや色から選べ、インテリアとの調和が図れる
ウッドパネルにはさまざまなデザインや色、木目のバリエーションがあり、インテリアに合わせて選ぶことができます。ベランダのスタイルや家の外観に調和したデザインを選ぶことで、美しく統一感のある空間を作り出せます。
DIYでの設置が比較的簡単にできる
ウッドパネルは、DIYでの設置が比較的簡単な製品も多く、短時間でベランダへの設置を完了させられます。パネル同士をつなぎ合わせるだけで敷設できるものも多く、専門的な知識や技術がなくても施工できるでしょう。
ウッドパネルをベランダに設置することには上記のようなメリットがありますが、
- 自然木のウッドパネルは腐朽や変色する可能性がある
- 濡れると滑りやすくなる
などの点はデメリットといえるでしょう。
人工芝とウッドパネルの設置にかかる費用を比較
人工芝とウッドパネルの購入にかかる費用は、製品やその品質によって異なりますが、一般的な価格帯は以下の通りです。
人工芝 | 1平方メートルあたり約3,000円から6,000円程度が相場です。高品質なものはそれ以上の価格になりますが、耐久性や美観を考慮するとコストパフォーマンスに優れています。 |
ウッドパネル | 1平方メートルあたり約3,000円から10,000円程度が相場です。材質やデザインによって価格差が大きく、自然の高級木材を使用したものはさらに高価になります。 |
これらの価格は製品購入費のみの目安であり、施工費用や下地の準備費用などが別途必要になります。なお、ウッドパネルはつなぎ合わせるだけのものも多く、DIYで設置すれば施工費用はかかりません。
一方、人工芝もDIYで設置できないわけではありませんが、一定の技術とコツが必要です。人工芝の設置は専門業者に依頼するのが一般的であることを考慮すると、設置全体にかかる費用については、人工芝の方がやや高くなる傾向にあります。
ただし、高品質な人工芝は耐久性に非常に優れているため、将来的なランニングコストも考慮するのであれば、ウッドパネルがコスト的に絶対的に優れているというわけでもありません。
関連記事:人工芝の費用相場と施工費用などその他にかかる費用のまとめ!
ベランダに設置するなら人工芝とウッドパネル、どちらがおすすめ?
ベランダに敷く材料としては、人工芝とウッドパネルのどちらにもメリットとデメリットがありますが、総合的に見れば「人工芝」がおすすめです。
ベランダは屋外の環境にさらされるため、耐候性と耐久性が重要です。人工芝は、その点で優れており、メンテナンスも簡単に行えます。一方、ウッドパネルとくに自然木を用いたものは経年劣化が避けられず、手入れが大変になる可能性があります。ベランダにウッドパネルを敷くのであれば、人工木を使ったものがおすすめです。
人工芝とウッドパネルを組み合わせてみるのもおすすめ
ベランダをより快適で美しい空間にするなら、人工芝とウッドパネルを組み合わせるのもおすすめです。ウッドパネルの温かみのある質感は、リラックスできる空間作りに最適です。一方、人工芝は子供の遊び場や運動スペースに適しています。人工芝とウッドパネルを組み合わせることで、機能性とデザイン性を兼ね備えた、魅力的なベランダを実現できるでしょう。
エントランスサインの緑化を行う際、自然の植物とフェイクグリーンのどちらを選ぶべきか迷われる方も多いでしょう。それぞれの特徴を理解した上で、目的に合った選択をすることが重要です。
ベランダに適した人工芝の選び方
人工芝にはさまざまな種類やグレードが存在します。とくに、土の上ではなくコンクリートの上に敷設することになるベランダでの設置に際しては、製品選びにおいていくつかポイントがあります。
水はけの良いものを選ぶ
ベランダは雨が直接当たることが多いため、水はけの良い人工芝を選ぶことが重要です。水はけの悪い人工芝は、雨が溜まってカビや悪臭の原因となります。水はけが良い人工芝の選び方は、次の記事で詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
関連記事:「人工芝=水はけが悪い」は嘘!水はけの良い人工芝と下地の選び方
機能性の高い製品を選ぶ
UVカット機や静電気抑制など、機能性の高い製品を選ぶことで、長期間安心して使用できます。ベランダのように直射日光が強く当たる可能性がある場所や頻繁に使用する場所には、これらの機能が重要です。人工芝を選ぶ際はデザインや価格だけでなく、機能性にもぜひ注目してみてください。
クッションマットを併用する
ベランダはコンクリートなど固い材料で作られているのが一般的です。そのため、人工芝をベランダに敷設する際は、その下にクッションマットを敷くことで、人工芝をより柔らかく快適に利用できます。なお、弊社グリーンフィールドが販売するリアリーターフ®専用のアンダーマット「大判厚手クッションマット」は、透水タイプのため水抜き穴が多数あり、人工芝とクッションマットの間に水が溜まることがなく、衛生的な環境を保てます。
まとめ
ベランダに人工芝とウッドパネルのどちらを設置するかは、最終的に個々のニーズや好みによります。人工芝はメンテナンスが簡単で柔らかく快適、ウッドパネルは温かみがあり多様なデザインが存在します。
想定している利用シーンや予算、メンテナンスに手をかけられるかなどによって、最適な選択をすることが重要です。本記事を参考に理想的なベランダ作りをしてみてください!