最近では、新築記念で庭にシンボルツリーを植えるのがトレンドになっていますね。一方、手入れやコストの面から「木を植えない」という人も少なくありません。しかし、「庭木を植えないとなんだかのっぺりして、おしゃれな庭にならない」と感じてしまうことはないでしょうか?
じつは、庭木がなくても、人工芝と庭アイテムでおしゃれな庭をつくることができます。この記事では、人工芝をベースに、庭木以外のアイテムを使ったおしゃれな庭づくりの方法をご紹介します。
庭木がなくても映える!人工芝と庭アイテムでできるおしゃれな庭づくり
庭木のデザインとしてのメリット
庭木がある庭は、どうしておしゃれに見えるのでしょうか?
まず最初に、庭木の「デザイン」としてのメリットを確認していきましょう。
庭に立体感が出せる
庭木を取り入れることで、庭の空間に自然な高低差が生まれます。
枝や葉が大きく広がっていくことで、視線が空間全体に動くようになり、庭に立体感と奥行きが感じられます。高さのある庭木が加わった庭は、全体に心地よい広がりを感じる空間になります。
色のバリエーションが増やせる
庭木によって、庭の中に自然な色のバリエーションを増やすこともできます。
葉の色ひとつとっても、新緑の季節や秋冬まで、緑色のバリエーションがかなり広がります。花が咲いたり紅葉する庭木なら、庭の中にさらに色味を増やすことができますね。
自然な「揺らぎ」が演出できる
庭木の枝や葉が風に揺れることで、自然な動き「揺らぎ」を演出することができます。この揺らぎは自然界にしか存在しないリズムなので、視界に入るだけで生命感や心地よさを感じるデザイン要素となります。
こうした自然な揺らぎを取り入れることで、庭をいきいきした「生きている空間」としてデザインできます。
日差しと目線をやわらげる効果
庭木の葉が大きく茂ると、日差しをやわらげる効果が期待できます。強い日差しを適度に遮ることで、庭全体が涼しげな印象になり、夏場も快適に過ごせる空間を演出できます。
さらに、外からの視線を自然にカットしてくれるため、開放感を保ちながら目隠しとしての役割も果たします。
庭のテーマが演出できる
和風や洋風など、テーマに合わせて庭木を選ぶことで、庭全体に統一感のある世界観をつくることができます。庭木は高さや立体感があるため、空間にインパクトのある印象を与え、テーマ性を際立たせる役割も果たします。
また、シンボルツリーとして記念樹を植えることで、家族の思い出を感じる庭づくりも実現できます。
庭木のデザイン要素を補うための庭アイテム
庭木がなくても、人工芝をベースに庭木のデザイン要素を補う要素を取り入れることで、おしゃれな庭をつくることができます。
ここでは、庭木のデザイン要素を補うためにおすすめのアイテムをご紹介します。
ガーデンファニチャー
ガーデンファニチャー(庭用の家具)を使うことで、庭に立体感を出すことができます。庭のテーマや好みにあわせて、パラソル、ベンチ、テラスセットなどを使いやすく配置してみましょう。
ガーデンファニチャーを使うメリットは、庭に人の居場所をつくれることです。人工芝で居心地がよくなった庭に、さらにくつろげる場所ができますね。


プランター
庭木の「色のバリエーションが増やせる」メリットは、プランターで補うことができます。
プランターを使うメリットは、植え替えや手入れが小規模で簡単にできることです。人工芝のあざやかな緑に、花の色が映えるスペースをつくることができます。子どもといっしょに植えたりお世話をすることで、家族の思い出づくりにもなりますね。
照明
庭全体の高さや奥行きは、光で演出することができます。ポールライトやスポットライトで、庭のポイントとなる箇所に光の柱や陰影をつくってみましょう。
さらに、光の色でも庭の雰囲気を演出することができます。白なら涼感、暖色ならあたたかみなど、季節や庭の雰囲気にあわせて選んでみましょう。
照明のメリットは、夜間の足元の安全確保ができることです。人工芝は砂利のような大きな足音が出ないので、照明は防犯対策としてもおすすめです。
立体構造物
庭にパーゴラやアーチを設置することで、日差しをやわらげることができます。
パーゴラはフレームだけの屋根ですが、布をかけたり植物をはわせることで、目隠しとして使うことも可能です。パーゴラはもともとぶどうを栽培する棚として使われていたこともあり、どことなく洋風の雰囲気があります。人工芝の庭にパーゴラを設置することで、洋風のおしゃれな庭をつくることができます。
風を感じるアイテム
人工芝だけだと、風を感じることは難しいですよね。そこで、風に揺れるアイテムを取り入れて、自然な揺らぎを感じる庭をつくっていきましょう。
見た目で風を感じるなら、大きな布が風ではためくサンシェードやタープがおすすめです。大掛かりにしたくない場合は、花を植えた小さなハンギングバスケットや、デザイン性のあるオーナメントなどがおすすめです。音で風を感じるなら、ウィンドチャイムを使うと耳からさわやかに風を感じることができます。
人工芝+ガーデンアイテムで、低コストでおしゃれな庭を作る
庭木があれば、人工芝をより本物らしく見せることができます。しかし、木はどんどん成長していくので、枝切りや落ち葉の片づけなど手入れの手間が増えることは避けられません。
そこで、人工芝をベースにガーデンアイテムを使うことを検討してみましょう。庭木を取り入れるよりも気軽に庭づくりができるため、庭づくり初心者の方にもおすすめです。くつろげる庭、自然を感じる庭、写真映えする庭など、テーマを決めてデザインを高めるアイテムを選んでみてはいかがでしょうか。
まとめ
おしゃれな庭といえば、その家のシンボルとなる大きな庭木をイメージするのではないでしょうか。
しかし、庭木がなくても代わりのアイテムをうまく使って、おしゃれな庭をつくることができます。
立体感、自然な揺らぎ、家族の思い出づくりなど、庭木で取り入れたかったデザインのメリットを確認して、ぴったりのアイテムを探してみましょう。

