近年、人工芝の需要は右肩上がりが続いています。それに伴い、高価格品から安価品までのラインナップが数年前に比べ大幅に増えており、見た目が似ている商品が多く、どこのメーカーの商品が良いのかを消費者が判断しにくくなっています。
そこで今回は、「リアリーターフ®」と安価品(他社商品)との違いをご説明させて頂きます。
人工芝の利用が増加した理由
まず初めに、なぜここまで人工芝の需要が増えたと思いますか?近年は共働き世帯が増え、週末に庭の手入れをしたくないという若い世代の方が多い事が一番の要因と考えられております。憧れで天然芝を取り入れ、手入れを怠り数年後には雑草だらけの荒れ果てた庭になっているケースが非常に多いです。雑草だらけの荒れ果てた庭を人工芝にやり直すには、草刈り・刈った草の処分費用・土壌の整地など、無駄な費用がかかってしまいます。昔は、庭の手入れも趣味の一環という考えを持っている方も多かったと思いますが、昨今は考え方も変わってきており、せっかくの休みを天然芝の手入れで潰したくないというのが一般的な考え方になりつつあるのだと思います。休みの日は、家族で出かけたり、友人と遊んだり、家でのんびり過ごしたいという考えが一般的になってきているのでしょう。その様な背景から、口コミなどで天然芝の手入れの大変さなどが広まり、その反面、人工芝がメンテナンスフリーで綺麗な景観を保てるという事が、需要拡大に繋がっていると思います。
また、以前の人工芝は、誰が見ても明らかに人工と分かるような緑色でクオリティが非常に低かった為、採用される方が少なかった事も1つの要因です。
ところが近年、人工芝のクオリティも上がり、見た目も天然芝と見間違えるほどの商品が増えた事も大きな要因だと考えられます。
高価格品と安価品の違い
上記のような理由で需要が増えたことにより、人工芝のラインナップが増加しています。ここからは、本題である、安価品(他社商品)との違いの説明に入りたいと思います。なお、ここでは価格帯が2,000円前後/㎡のものを安価品とし、高価格品は弊社商品「リアリーターフ®」を例に比較いたします。
パイル(芝糸)の違い
【安価品】
パイルの量が少なく、クッション性が殆どありません。また、パイルが平らな形状をしているため、一度パイルが倒れてしまうと起き上がらずに寝たままにないやすい傾向があります。
【リアリーターフ®】
パイル量が多く、クッション性に優れており、肌触りもソフトで気持ち良いのが特徴です。また、特殊形状のパイルを採用しており、寝てしまったパイルも、太陽の熱で起き上がります。
耐久性の違い
【安価品】
人工芝の基盤が弱く2~3年で劣化が始まり、基盤に亀裂が入り、縫い付けてあるパイルが抜けてくる事があります。また、抗菌や防カビ、静電気抑制などの機能が付いていない商品が主流のため、カビが生えて使えなくなるなど、純粋な耐久面以外の理由で使用できなくなる場合もあります。目安になりますが、安価品の人工芝の耐久年数は3~5年程度と言われております。
【リアリーターフ®】
基盤も丈夫で、ウレタン加工が施されており、湿気に強いのが特徴で、10年経っても縫い付けてあるパイルが抜けていない実績もあります。また、静電気抑制、抗菌、防カビ、防炎などの安心機能が付いているため、長く安心してご利用いただきます。これまでの実績から、「リアリーターフ®」の耐久年数は10年前後となっております。
見た目の違い
【安価品】
見た目に光沢があったり、単一色(緑色だけ)になっているなど人工芝とすぐにわかるものが多くあります。また、紫外線劣化防止剤が入っていない、若しくは殆ど入っておらず、2~3年程度で色褪せてくるケースも多いのが特徴です。
【リアリーターフ®】
パイルがつや消し仕様の為、人工芝独特の光沢がありません。加えて、複数の色を混ぜて作成しているため、芝の自然な雰囲気も再現しております。また、紫外線劣化防止剤をしっかり入れておりますので色褪せしにくくなっており、10年以上経っても色褪せずキレイな景観を保っております。自然な見た目が評価され、幼稚園、公園、施設等での実績も多数ございます。
施工性や仕上がりの違い
【安価品】
基盤が弱く切りにくいため施工がしにくく、カットした箇所が解れやすいため仕上がりが今ひとつになりやすい傾向があります。また、人工芝の端部がガタガタになっていることが多いため継ぎ目が目立ちやすくなります。さらに、パイル密度が低い商品が多いため継ぎ目が目立ちやすく、固定するために打ち込んだピンが見えてしまうこともあり、仕上がりを良くするためにはそれなりの技術が必要となります。
【リアリーターフ®】
基盤が丈夫で切りやすいため施工がしやすく、カットした箇所も解れにくいため仕上がりも綺麗です。また、人工芝の端部はしっかりとカッティングしているためガタガタにならず、継ぎ目が目立ちにくくなっています。さらに、パイル密度が高いため継ぎ目や固定するために打ち込んだピンが人工芝で隠れ、目立ちにくく綺麗な仕上がりとなります。
まとめ
どの様な商品でもそうですが、高い商品には、高いなりの理由があり、安い商品には、安いなりの理由があります。【安物買いの銭失い】【安かろう悪かろう】という言葉があるように、安価品を購入すればそれなりの耐久性しかありません。年々、人工芝の見た目は良くなっており、見た目だけでは、安価品と高級品の違いが分かりにくくなってきております。それに伴い、安価品が選ばれるケースが増え、数年で劣化するという事例が増えております。
せっかく手間とお金をかけて施工しても2~3年で張替するような事になれば本末転倒です。しっかりとした人工芝を設置する事でコストパフォーマンスが大きく変わります。
数年後に後悔しない為にも、見た目だけではなく、しっかりとした商品選びを行って下さい。