人工芝は、天然芝に比べてお手入れの必要が少なく、その素晴らしい景観を1年中いつでも楽しめるのが大きなメリットです。天然芝のように水やりや芝刈りの必要はなく、人工芝の日々のお手入れは、かんたんな掃除が基本となります。この際に気をつけておきたいのは、掃除方法によっては人工芝を傷めてしまう恐れがある点です。
そこで本記事では、人工芝の正しい掃除方法について、注意点やよくある汚れの対処法に触れながら解説します。人工芝の掃除でお悩みの方はもちろん、人工芝の設置を検討している方も、ぜひ参考にしてみてください。
人工芝を傷めない正しい掃除方法とは?注意点とともに詳しく解説
人工芝は基本的にメンテナンスフリー
人工芝は天然芝ほどお手入れの必要がありません。水やりや芝刈りといった手間がかからないため、「庭を緑あふれる場所にしたいけど、忙しくてなかなか管理ができない」といった方におすすめです。とはいえ、何もする必要がないかというとそうではありません。汚れがついたのであれば、拭き取ったり洗い流したりする必要がありますし、ちりやほこり、落ち葉などは自然と溜まっていくため、定期的に取り除く必要があります。
掃除はこまめに行うのがおすすめ
人工芝のお手入れの中心は掃除です。毎日行う必要はありませんが、屋外に設置している人工芝であれば、土や砂がパイルの間に入り込むことも珍しくないため、ほうきや掃除機を使った掃除がおすすめです。土や砂をいつまでも放置していると、しつこい汚れとなって人工芝にこびりついてしまう恐れがあるため、こまめにチェックすると良いでしょう。
人工芝を傷めない正しい掃除方法
人工芝の掃除方法はこれから紹介する次の3つが基本です。
ほうきで掃く
人工芝の表面に落ち葉やごみなどをほうきで掃いて取り除きます。落ち葉など大きなごみに対しては、竹ぼうきを使用して絡め取るように掃除をするのがおすすめです。一方、パイルの間に入り込んだ細かなごみを取り除く場合は、比較的柔らかいナイロン製のほうきを利用した方が良いでしょう。
掃除機で吸い取る
人工芝に付着したほこりや砂などは、掃除機を使用して取り除くこともできます。ただし、室内利用を想定している掃除機については、砂や石を吸い込むことが故障の原因となることもあるため、可能ならば屋外でも使える掃除機を利用してみてください。なお、弱モードに設定しヘッドを浮かせて掃除機をかけるようにすると、人工芝を傷める心配がありません。
なお、落ち葉に関してはブロアーで吹き飛ばすように掃除をするのも良いでしょう。ブロアーは種類によって吸引機能を備えているものもあるため、落ち葉の量が多かったり庭が広かったりする場合には、機能性の高いブロアーを購入するのがおすすめです。
水で洗い流す
人工芝は水で洗い流すこともでき、ほうきや掃除機だけでは取り除けない汚れや臭いを落とせます。ホームセンターなどで購入できるデッキブラシを使用して、こすりながら洗い流すのもおすすめです。水洗いの際は、蛇口を目いっぱい開け、ホースの先をつまみ、純目方向に水を当てます。そうすると、汚れた水が反対方向に流れていきます。流れる水の色が綺麗になるまでしっかり流し出した後は、十分に乾燥させることで、鮮やかな色に復活するでしょう。
なお、天然芝と異なり、人工芝にはあまり水をかけない方が良いと勘違いされているケースもありますが、水はけに関して人工芝は十分な機能を備えていることが一般的です。次の記事では、水はけの良い人工芝と水はけの悪い人工芝を見極めるポイントを解説しています。ぜひ人工芝選びの参考にしてみてください。
「人工芝=水はけが悪い」は嘘!水はけの良い人工芝と下地の選び方
人工芝の掃除を行う際の注意点
人工芝の掃除を行う上で注意すべき点について紹介します。
高圧洗浄機は使用しない
人工芝は水で洗い流せますが、高圧洗浄機の利用は控えましょう。高圧洗浄機ほどの水圧だと、人工芝の端部をめくってしまったりパイルに変な癖をつけてしまったりする恐れがあるためです。
金属製の道具は使用しない
人工芝のパイル部分はポリエチレンやポリプロピレン、ナイロンなどプラスチック素材でできています。そのため、金属製の道具でこすってしまうと傷がつく原因になります。ステンレス製のたわしなどの使用は控えましょう。
洗剤を使用する場合は中性洗剤がおすすめ
プラスチック素材のものはアルカリ性洗剤に弱いため、使用しない方が良いでしょう。水洗いでも落ちにくい汚れについては、布に少量の中性洗剤を含ませて拭き取るのがおすすめです。
人工芝の掃除に関するよくある疑問
人工芝の掃除を行う際に疑問に感じやすい点をまとめています。ぜひ参考にしてみてください。
人工芝の上で、ペットがおしっこやうんちをしたらどうすべき?
長時間放置しないことが何よりも重要です。気づいた時点ですぐに排泄物を取り除き、水でしっかりと洗い流しましょう。
人工芝にジュースなど飲み物をこぼしたときはどうすべき?
放置することで汚れがこびりつき、さらにパイルの変色の原因ともなるため、すぐに水で洗い流すのがおすすめです。人工芝を室内に設置している場合など、水洗いができない状況であれば、よくしぼった布や雑巾でしっかりと拭き取ってください。
人工芝はどのくらいの頻度で掃除をすれば良い?
周辺環境や利用ケースによりますが、住宅のお庭に設置した人工芝の場合は、月に一度は掃除しましょう(利用頻度が高い場合は、週に1度の掃除をおすすめします)。なお、公共施設など多くの方が利用するような場合は、毎日の掃除が理想です。この際、踏圧などによりパイルが寝てしまっているようであれば、デッキブラシを使用して起こしてあげると、美しい景観を保てます。
人工芝選びの際は機能性も重視しましょう
人工芝は商品によって、消臭機能や抗菌機能を備えているものがあります。店舗で利用する場合や子どもが遊ぶことを想定している場合は、このような衛生機能を重視した商品選びをおすすめします。
消臭・抗菌・防カビなど12の機能を備えた高機能人工芝
弊社グリーンフィールドの人工芝「リアリーターフ®」は、消臭・抗菌・防カビなど衛生機能をはじめ、12もの機能を備えた高品質かつ高機能の人工芝です。
その高機能性ゆえ少しのメンテナンスで、1年中緑あふれる空間を楽しめます。これから人工芝を導入しようと検討されている方はもちろん、今ある人工芝に悩みを抱えている方にもおすすめの商品です。商品カタログや人工芝サンプルの発送も可能ですので、ぜひこちらのページからお問い合わせください。
まとめ
本記事では、人工芝を傷めない正しい掃除方法について、注意点やよくある汚れの対処法とともに解説しました。人工芝のお手入れや掃除は決して手間のかかるものではありません。本記事を参考に、人工芝との暮らしをぜひ楽しんでください。
なお、人工芝のメリットであるお手入れの少なさを最大限活かすためには、機能や品質を重視した商品選びが重要です。これから人工芝を設置しようと考えている方、また今ある人工芝の張り替えを検討している方は、価格や見た目だけでなく機能や品質にも注目して、商品の比較検討を進めてみてください。