戸建て住宅の外構を計画する際、庭や敷地の仕上げ方法は実に多様です。芝生・土間コンクリート・砂利敷きなど、それぞれに特徴があり、選択に悩む方も多いでしょう。しかし、家づくりやお庭のリフォームを検討している方にとくにおすすめなのが「人工芝」です。
本記事では、外構に人工芝をおすすめする理由を、他の素材と比較しながら詳しく解説します。お手入れの必要性や見た目の美しさ、耐久性など、さまざまな観点から人工芝の魅力に迫ります。外構選びの参考にしてください。
外構は人工芝がおすすめ!天然芝やコンクリートとのメリット比較
- 人工芝の最大の魅力は「お手入れが簡単」であること
人工芝はとくに子育て世代や共働き家庭におすすめ - 人工芝と他の外構素材の違い
人工芝のメリット・デメリット
天然芝のメリット・デメリット
土間コンクリートのメリット・デメリット
砂利敷きのメリット・デメリット - 結局、どれを選ぶのが正解?
- 外構に最適な人工芝の選び方は?
ホームセンターなどで手軽に手に入る安いものはおすすめしない
機能性を重視する
サンプルを手にとって実際にチェックしてみる - 人工芝の設置に関してよくある質問
人工芝のお手入れはどのようにすれば良いですか?
人工芝をDIYで設置することは可能ですか?
ペットにおすすめの人工芝はありますか? - まとめ
人工芝の最大の魅力は「お手入れが簡単」であること
青々とした芝生は多くの人が憧れる庭の姿ですが、天然芝の維持には意外と手間がかかります。定期的な芝刈りや施肥、水やり、雑草対策など、まめな管理が欠かせないでしょう。これらの作業は、忙しい現代のライフスタイルにはなかなか合わないかもしれません。
一方、人工芝はこのような面倒なメンテナンスが基本的に必要ありません。日々のお手入れとして必要なのは、落ち葉やゴミを取り除く程度の簡単な掃除だけです。
人工芝はとくに子育て世代や共働き家庭におすすめ
マイホームを建てる際、自然で美しい庭を夢見て天然芝を敷く方は少なくありません。しかし、実際に設置してみると、想像以上の手入れが必要で管理が追いつかず、せっかくの芝生を枯らしてしまったという経験をする方も多くいます。とくに子育て世代や共働き家庭においては、日々の忙しさに追われ、庭の手入れまで手が回らないことも多々あるでしょう。
そこでおすすめなのが人工芝です。人工芝なら、日々の煩わしい手入れから解放され、限られた時間とエネルギーを家族との時間や仕事に集中させることができます。子どもたちが外で遊ぶスペースとしても、人工芝は理想的です。雨上がりでも泥だらけになる心配がありません。
また、人生の各段階に合わせて柔軟に対応できるのも人工芝の魅力です。たとえば、仕事や子育てが忙しい間は手軽な人工芝を利用し、子どもが大きくなったり仕事が落ち着いたりして時間的余裕ができてきたら、天然芝に切り替えるという選択肢もあります。このように人工芝を有効に活用すれば、ライフスタイルの変化に応じて庭づくりを楽しむことができるのです。人工芝は、忙しい現代の家庭に緑豊かな空間を提供する、賢い選択肢と言えるかもしれません。
人工芝と他の外構素材の違い
人工芝がおすすめとはいえ、庭の舗装には他にもさまざまな選択肢があり、ライフスタイルや好みによって最適なものは異なります。人工芝の特徴をより理解するためにも、他の一般的な外構素材とメリット・デメリットを比較してみましょう。
人工芝のメリット・デメリット
人工芝の代表的なメリット・デメリットは次の通りです。
人工芝のメリット | 人工芝のデメリット |
● 管理の手間がかからない ● 1年中青々しい緑が広がる ● 子どもやペットが遊びやすい | ● 天然芝と比べると初期費用が高め ● 夏場は表面温度が高くなりやすい ● バーベキューなど火を使う場面には向かない |
人工芝は、お手入れが簡単でありながら年中緑の美しさを保てる外構素材です。天然芝と比べると初期投資は高くなる可能性がありますが、長期的には管理の手間やコストを大幅に削減できます。子育て世代や共働き家庭にとって、とくに魅力的で、忙しい現代のライフスタイルに適しています。
天然芝のメリット・デメリット
天然芝の代表的なメリット・デメリットは次の通りです。
天然芝のメリット | 天然芝のデメリット |
● 自然な見た目と触感 ● お手入れが好きな人に向いている ● 初期費用が比較的安い | ● 定期的なメンテナンスが必要 ● 季節や天候の影響を受けやすい ● 虫や雑草の発生 |
天然芝は、本物の緑の香りと触り心地を楽しめます。ただし、定期的な芝刈り・水やり・施肥など、継続的なケアが必要です。庭のお手入れを趣味として楽しめる方や、四季の移ろいを庭で感じたい方にとっては魅力的な選択肢となります。
土間コンクリートのメリット・デメリット
土間コンクリートの代表的なメリット・デメリットは次の通りです。
土間コンクリートのメリット | 土間コンクリートのデメリット |
● 耐久性が高い ● 駐車場に適している ● バーベキューに適している | ● 無機質な印象になりやすい ● 雨水の浸透性が低い ● 夏場は熱くなりやすい |
土間コンクリートは、耐久性に優れ、駐車場やバーベキューエリアに適しています。施工コストは高めではありますが、お手入れの必要がなく、長期的に見れば費用対効果が高い選択肢です。ただし、夏場の熱さや無機質な印象には注意が必要です。なお、植栽と組み合わせるなどの工夫で、これらのデメリットを解消できる場合があります。
砂利敷きのメリット・デメリット
砂利敷きの代表的なメリット・デメリットは次の通りです。
砂利敷きのメリット | 砂利敷きのデメリット |
● 自然な風合い ● 防犯面に優れる ● 初期費用が比較的安い | ● 雑草が生えやすい ● 歩きにくい ● 飛散しやすい |
砂利敷きは、初期コストが低く、自然な雰囲気を演出できる外構素材です。防犯面でも優れており、人の侵入を音で察知できるメリットがあります。しかし、雑草対策や定期的な補充が必要で、車椅子やベビーカーの使用には適さない場合があるため、生活スタイルに合わせて検討する必要があります。結局、どれを選ぶのが正解?
結局、どれを選ぶのが正解?
次の表は、人工芝・天然芝・土間コンクリート・砂利敷きの4つの選択肢について、施工費用や管理の手間などいくつかの項目で比較したものです。
施工費用 | 見た目の良さ | 管理の手間 | 耐久性 | DIYのしやすさ | 雑草対策 | |
人工芝 | △ | ◯ | ◯ | ◯ | △ | ◯ |
天然芝 | ◯ | ◯ | × | △ | △ | × |
土間コンクリート | △ | △ | ◯ | ◯ | × | ◯ |
砂利敷き | ◯ | △ | △ | △ | ◯ | △ |
人工芝はメンテナンスの容易さと見た目の美しさのバランスが取れた選択肢と言えます。とくに、庭を頻繁に使用する家庭や、メンテナンスに時間を割けない家庭にとっては最適です。
一方、時間に余裕があり、お庭のお手入れ自体を楽しみたいという方には天然芝がおすすめです。芝刈りや施肥、水やり、雑草対策などのこまめなメンテナンスは欠かせませんが、季節ごとの変化を楽しめます。
また、駐車場としての利用やバーベキューなど火を使ったイベントを予定している場合は、土間コンクリートが適しているでしょう。ただし、炎天下で熱くなったり、子どもたちが遊ぶ場合は危険がともなったりする点は考慮に入れなければなりません。
初期コストをできるだけ抑えたい、また防犯効果を重視したい場合は、砂利敷きが選択肢となります。歩きにくいというデメリットはありますが、DIYでも施工可能で、舗装の選択肢としては比較的コストが抑えられる手軽な方法です。ただし、雑草が生えやすいため、施工の際は防草シートを敷設することをおすすめします。
このように、外構素材の選択に絶対的な正解は存在しません。各家庭のライフスタイルや好み、予算によって最適なものは異なります。どの素材を選ぶのか検討する際は、何を重視するのか優先順位をつけながら考えるのがおすすめです。
外構に最適な人工芝の選び方は?
外構に人工芝を選ぶ際は、以下の点に注意しましょう。
ホームセンターなどで手軽に手に入る安いものはおすすめしない
人工芝の種類にはさまざまなものがあり、価格にも幅があります。その中で、安価な人工芝は耐久性や機能性、見た目の質が劣る場合が多いのが一般的です。長期的な視点で考えると、品質の良い製品を選ぶことがコスト面でも有利になります。
機能性を重視する
人工芝を選ぶ際は、抗菌やUV加工、排水性などの機能面を重視することも大切です。機能性が優れている人工芝ほど、長期間美しさを保つことができ、また快適に過ごせます。なお、小さな子どもやペットがいるご家庭の場合は、静電気抑制機能がしっかり備わっている人工芝がおすすめです。
あわせて読みたい:人工芝は静電気が発生する!?人工芝を選定するにあたって押さえておきたい静電気抑制機能
サンプルを手にとって実際にチェックしてみる
人工芝にはさまざまな長さがあり、長さによって触感が異なります。また商品によって、色味や質感にも違いがあります。検討の際には、カタログやWebサイトだけでなく、実際にサンプルを手に取って触感や色合いを確認することが重要です。可能であれば、実際に施工された現場を見学するのも良いでしょう。
なお、弊社グリーンフィールドでは、高機能人工芝リアリーターフ®の無料サンプルをご用意しております。人工芝を実際に手にとって触ってみたいという方は、以下の資料請求ページからお申し込みください。
人工芝の設置に関してよくある質問
お庭に人工芝を設置する際に、よくいただく質問とその回答を紹介します。
人工芝のお手入れはどのようにすれば良いですか?
基本的には、ほうきまたは掃除機を使った掃き掃除や水洗いで十分です。落ち葉や砂などを、定期的に取り除きましょう。また、年に1〜2回程度、デッキブラシで毛並みを整えることをおすすめします。
あわせて読みたい:人工芝を傷めない正しい掃除方法とは?注意点とともに詳しく解説
人工芝をDIYで設置することは可能ですか?
可能ですが、専門的な知識と技術が必要です。人工芝の敷設においては、とくに排水設計や下地づくりが重要になるため、初心者の方は専門業者に依頼することをおすすめします。なお「人工芝をDIYで設置してみたい」という方には、次の記事がおすすめです。
あわせて読みたい:人工芝をDIYで施工する3つのポイント
ペットにおすすめの人工芝はありますか?
抗菌や消臭、静電気抑制などの機能を備えた人工芝を選ぶようにしましょう。また、糞尿をしっかりと洗い流せるように水はけの良い人工芝を選ぶことも大切です。犬や猫にやさしい人工芝の選び方の詳細は、次の記事で解説しています。
あわせて読みたい:ペットと人工芝の相性は?犬や猫にやさしい人工芝の選び方と注意点
まとめ
新築住宅の外構に人工芝を選ぶことで、美しく管理しやすい庭を実現できます。とくに、忙しい現代のライフスタイルに合った管理の手軽さが大きな魅力です。ただし、人工芝だけが外構に適した素材というわけではなく、天然芝・土間コンクリート・砂利敷きなど他の素材と比較検討した上で、自身のニーズにもっとも合う素材を選びましょう。検討の際は、施工費用や耐久性、見た目の好みなどを総合的に考慮して判断することが大切です。
次の記事では、弊社グリーンフィールドのリアリーターフ®を戸建て住宅のお庭に設置いただいた施工事例を紹介しています。人工芝の導入を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。