天然芝は人気のエクステリアであり、自然を身近に感じられる、夏は涼しい、雨の日でも庭がぬかるみにくいなどのメリットがたくさんあります。しかし、その一方で手入れが大変、冬はかれてしまうなどのデメリットもあるため、天然芝から人工芝へリフォームを検討している方もいるでしょう。本記事では、天然芝を人工芝にリフォームするメリットを紹介します。
庭に天然芝と人工芝のどちらを敷くか迷っている方も参考にしてください。
天然芝を人工芝にリフォームするメリットは?リフォームの流れも解説


天然芝を人工芝にリフォームするメリット
はじめに、天然芝を人工芝にリフォームするメリットを紹介します。近年は技術の進歩により、人工芝でも見た目は天然芝に近い製品も増えました。そのため、天然芝から人工芝にリフォームしても、特に違和感を覚えることはないでしょう。
定期的な手入れが必要なくなる
人工芝にリフォームすると、水やり、たい肥の追加、剪定、草取りといった手入れが必要なくなります。天然芝を美しく保つためには定期的な手入れが欠かせません。しかし、仕事や育児等と芝生の手入れを両立させるのが大変になる方もいるでしょう。
また、高齢になると今までできていた手入れが難しくなる場合もあります。一度手入れを怠ると、天然芝は荒れていきます。元に戻すまでに労力や費用もかかります。お手入れができなくなり芝生が荒れ果てる前にリフォームすれば景観が損なわれることもありません。
継続的な手入れが難しいと思ったら、リフォームを検討してみましょう。
病害虫が発生する可能性が少なくなる
天然芝は生き物なので、病害虫が発生する可能性があります。病害虫が発生した芝生は部分的に枯れたり変色したりします。広範囲に病害虫が発生すると景観が大幅に損なわれ、被害の状態によっては天然芝を一度剥がして土壌を消毒し、再度新しい芝を貼りなおさなければなりません。
病害虫は消毒薬散布等の予防しても、完全に防ぐことはできません。芝生を敷いてある場所が広範囲なほど、病害虫が発生した場合の対処が大変になります。また、病害虫が一度発生すると繰り返し発生する可能性もあるため、芝生の管理がより一層難しくなるケースもあるでしょう。
一方、人工芝はそれ自体が原因となって病害虫が発生することはありません。天然芝に比べると病害虫の発生リスクを抑えられます。ただし、人工芝の中に雑草が生えている場合は、そこに虫がついたり病気が発生したりします。
ただし、天然芝に比べると病害虫が発生する可能性は低く、定期的な消毒や草取りで発生リスクはさらに抑えられます。
季節に関係なく一定の景観を保てる
芝生は1年中緑色のイメージがありますが、冬になると緑からベージュに近い茶色に変化します。この時期芝生は休眠状態になるため、選定や追肥などは必要ありませんが、雑草がはえやすくなります。そのため、地域によっては冬になると夏よりこまめに雑草の駆除が必要です。
また、雪が降る地域は芝生が「雪腐病」にかかる恐れもあります。特に、豪雪地帯で冬は芝生が雪の下になる時期が長いほど、雪腐病のリスクが高まります。冬は長期間雪が降り続くところは、天然芝より人工芝のほうが管理が楽で長持ちする可能性があります。
豪雪地帯で芝生の管理に悩んでいる方は、人工芝へのリフォームを検討してみましょう。
天然芝同様雑草の発生を抑えられる
天然芝生を敷くと雑草の発生を抑えられます。広い敷地はもちろんのことできるだけ景観を美しく保ちたい場所は、芝生を敷くと管理の手間が省けるのは大きなメリットです。人工芝でも、天然芝同様雑草の発生を抑える効果があります。
しかも、人工芝のほうが伸びてきた雑草を駆除する以外のお手入れは必要ありません。雑草の発生を抑えるだけならば、人工芝のほうが管理が簡単です。


天然芝を人工芝にリフォームする流れ
天然芝を人工芝にリフォームする場合は、一度天然芝をはがして人工芝に入れ替える作業が必要です。この作業は、専門業者に依頼できます。
DIYで天然芝を人工芝に張り替える方法も紹介されていますが、天然芝の景観をそのままに人工芝に入れ替えるならば、専門の業者に依頼したほうがおすすめです。
天然芝をはがして土をならして固める
まずは、天然芝をはがして土壌をならして固めます。この際、芝を徹底して取り除くことが大切です。植物の生命力は思っているより強く、少しでも天然芝が残っていると土を固める作業がうまくいかなかったり、残ったり芝生が土に凸凹を作ったりしてきれいに整地できません。
したがって、芝生の取り除きや整地の作業は、専門業者に依頼しましょう。DIYで行うと見栄えが悪くなる恐れがあります。プロに依頼すれば、天然芝を取り除いた後できれいに整地、地固めをしてくれます。人工芝を敷かない場合でも、地固めまで行ってくれれば、他の用途に利用しやすくなります。
防草シートを敷く
整地が終わったら防草シートを敷いて雑草の発生を抑えます。雑草の生命力は強く、風で別の場所から種が飛んできたり、服やペットの表皮について運ばれてくる場合もあります。防草シートを敷かずに人工芝を敷くこともできますが、人工芝の水抜き穴や端部から雑草が生えることがあるので、防草シートを敷くことを推奨します。
人工芝を敷く
防草シートのうえに人工芝を敷いていきます。人工芝にはいろいろな種類があるので、まずは仮敷して完成形のイメージを作ってから本敷きをしてください。なお、人工芝は防炎効果をはじめとしていろいろな効果がある製品もあります。
人工芝を選ぶ際は、業者とも相談して最適なものを選びましょう。
なお、人工芝は紫外線などで劣化する可能性がありますが、基本的に特別なメンテナンスは必要ありません。気になるなら定期的に業者に状態をチェックしてもらいましょう。
まとめ
本記事では、天然芝から人工芝をへリフォームするメリットや手順を紹介しました。近年は天然芝と遠目からでは区別がつかない人工芝もあります。手入れがいらないことだけでなく、メンテナンス費用を抑えられるのもメリットです。
天然芝の維持が難しくなったら、早めに人工芝へのリフォームを検討しましょう。

