人工芝と天然芝の違い:どちらを選ぶべき?メリット・デメリットを解説します

天然芝と人工芝

お庭に芝を施工したいと思った時、一番悩むのが【天然芝】にするのか、それとも【人工芝】にするかではないでしょうか。
天然芝と人工芝のどちらが自宅のお庭に適切なのか、環境への影響や手入れのしやすさ、コストなどさまざまな要素を検討する必要があります。
そこで、今回は天然芝と人工芝の特徴や、メリット・デメリットなどについてご説明させて頂き、最適な選択を手助けする情報をまとめていきたいと思います。

天然芝と人工芝、それぞれの特徴、メリット・デメリットについて

まずは、天然芝について詳しく見ていきましょう。

建物の外観に緑を取り入れることで、目にする人に対して良いイメージを形成することができるので、建物やその周りの空間のブランド力をアップさせる効果があります。

しかし、本物の植物を育てる壁面緑化の場合は管理が困難であったり、湿気などにより虫が発生する可能性があるなど、景観の維持にはそれなりの覚悟とコストが必要となります。

■天然芝

1、特徴

天然芝には、大きく分けて、日本芝と西洋芝の2種類があります。
日本芝は冬になると枯れて茶色くなりますが、西洋芝は冬でも緑の葉を茂らせます。
但し、日本芝は日本の環境に適しており高温多湿に強いですが、西洋芝は涼しい環境を好むため、日本の様な熱い環境になる真夏に枯れてしまう事があります。

2、メリット

  • 夏でも高温になりにくい。
  • 初期費用が安い。(相場:約3,000円/㎡)
  • 手入れを楽しみたい方にはおススメ。
  • 季節を感じる事ができる。(夏は一面緑色の景観・冬は茶色く枯れた景観)
  • ヒートアイランド現象の軽減。

3、デメリット

  • 手入れが大変。(特に梅雨や夏は毎週手入れが必要になり、休みが潰れる事もしばしば)
  • 冬は枯れてしまい、見た目が茶色くなる。
  • 日陰では育たない。
  • 施工に適した時期があり、いつでも施工できない。(3~5月の春が最適)
  • 根が張るまで、2週間~1か月程度かかる。しっかりと根が地面に根付くまでは、芝生の上を歩けない。
  • 土の上でしか施工できない。

次に人工芝について詳しく見ていきましょう。

■人工芝

1、特徴

人工芝は、合成樹脂(ナイロン・ポリエステル)などの素材で作られており、自然な見た目と手触りが特徴です。また、耐久性が高く、メンテナンスが少ないことから、さまざまな場所で使用されています。
芝の事をパイルと言い、長さも5㎜~16㎜程度のマットの様な仕様から、25㎜~40㎜の天然芝に近い長さの仕様があり、用途や好みで選ぶことができます。

2、メリット

  • 一年中、美しい緑の景観が保たれる
  • メンテナンスフリー(草刈り・水やり・害虫駆除が不要)
  • 趣味を楽しめる(庭でゴルフ練習や子供がサッカー練習など)
  • 日陰でも施工可能
  • 施工はいつでもOK(但し、雨の日はNG)
  • 敷いた翌日から人工芝の上を自由に利用可能(ただし、ボンドが乾くまで乗入れはNG)
  • どこでも施工できる(お庭・屋上・ベランダ・屋内など)

3、デメリット

  • 初期費用が高い。(相場:約6,000円/㎡)
  • 夏場に高温になりやすい。
  • 品質によって耐久年数が大幅に異なる。(2~3年で劣化する商品もある)
  • 施工する人の知識や技術で仕上がりが大きく変わる。

これらの天然芝と人工芝の特徴やメリット・デメリットを比較して検討することで、お庭に最適な芝を選ぶ手助けとなります。予算や手入れのしやすさ、環境への影響など、さまざまな要素を考慮し、お庭に合う芝をイメージしてみてください。

天然芝と人工芝、それぞれの施工の違いとポイント

天然芝と人工芝の施工にはそれぞれ異なるポイントがあります。ここでは、それぞれの施工のポイントを解説していきます。

■天然芝の施工ポイント

天然芝の最も重要な点は、適切な時期に施工することです。
天然芝の成長期は春で、土の上に置いた芝生がしっかりと根付くことが期待できます。
3~5月に施工すれば、梅雨の雨を利用して成長を促す効果があります。
春に施工できなかった場合は、暑さが和らいだ秋にも作業が可能ですが、冬に入ると芝生の休眠期になり、春のようには根付きません。

1. 場所の選定

日当たりが悪い場所では育たない為、良好な日当たりがあるか確認が必要です。

2. 土壌づくり

天然芝は他の植物と同じく、土壌を良くすることが必要です。
雑草が生えている場合は取り除き、深さ20~30㎝程度まで耕し、川砂など水はけの良い砂を5㎝程度敷いた上に培養土を2㎝程度敷きます。

3. 土壌表面を整える

レーキなどを使い、平らにします。芝生用ローラーで転圧を行います。

4. 芝生を張る

根が張るまで、立ち入り禁止。

■人工芝の施工ポイント(土の上施工にて)

施工時期はいつでも可能ですが、ボンドを使用するため雨の日は避けてください。

1. 場所の選定

日なた・日陰を気にせず、好きな場所を選んで下さい。

2. 土壌づくり

地面をフラットにすることが仕上がりに大きく影響します。再生クラッシャーなどを整地・転圧し、その上に真砂土など締まりのある土を敷き詰め、さらに整地・転圧を行います。

3. 防草シート敷設

人工芝を敷きたい場所に防草シートを敷設して下さい。(防草シートを敷設する事で、継ぎ目や水抜け穴から雑草が生える事を抑制できます)

4. 人工芝を割付

人工芝を仮置きし、芝目が全て同じ方向に並ぶように注意します。

5. ボンド塗布

仮置きした人工芝の裏面にボンドを塗布し、防草シートに張り付けます。

6. ピン打ち

ボンド塗布が終われば、次はピンを打ち込み、作業は終了です。
ボンドが乾けば施工完了となり、自由に遊び回れます。

以上が、天然芝と人工芝の施工の違いとポイントについての説明です。それぞれの特徴や条件を理解し、自分に適した選択を行うことが大切です。どちらの芝を選ぶにしても、適切な施工方法やメンテナンスを行うことで、美しい庭を楽しむことができます。また、定期的な水やりはもちろん不要であり、汚れを柔らかい布で拭き取るといった少しの手入れで一年中きれいな緑を楽しむことができます。

まとめ

天然芝と人工芝は、特徴や施工方法が大きく異なります。ご自身のライフスタイルや好み、それぞれの【メリット】【デメリット】を熟考して、理想の庭づくりを実現してください。

もし、人工芝に関心がある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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