人工芝を敷くのが初めての方は、「失敗したくないけれど、どんな点に気を付ければいいかわからない」とお悩みなのではないでしょうか。人工芝の施工には、「ここに気をつけていれば失敗しにくい」というポイントがあります。
この記事では、人工芝の施工で失敗しないためのポイントを3つ紹介しています。施工後の状況をイメージしやすいように、人工芝を敷いたときに後悔しがちな点と、その解決策も解説しています。
人工芝の施工が初めての方は、ぜひ参考にしてください。


人工芝の施工で後悔したこと、その解決策は?
人工芝を敷く部分は面積が広いので、初めての方ほど完成図がイメージしづらく、「思ってたのと違う」結果になることもよくあります。しかし、事前に後悔ポイントを知っておくことで、施工後のイメージ違いを軽減することができます。
ここでは、人工芝の施工で後悔しがちな内容と、その解決策を確認していきましょう。
見た目がイメージと違った
「思ったより安っぽい仕上がりになってしまった」
「自然な庭にしたかったのに、人工芝の作りもの感が出てしまった」
こんなふうに、人工芝を敷いた見た目がイメージと違ってしまうこともあります。人工芝は、高価なものほど何色かの芝が混ざっていて、自然な芝の色合いに見えるように作られています。
安価な人工芝は一色の芝で作られていることが多く、均一な印象になってしまうので、安っぽく見えてしまう場合があります。
解決策は、できるだけ多色が混ざった自然な色合いの人工芝を選ぶことです。カタログを確認するときも、アップの写真だけでなく遠くからの写真もあわせて確認してみましょう。
肌触りがチクチクする
人工芝はプラスチックでできているので、本物の芝のふわふわした手触りと比べてしまうと触り心地が劣る場合があります。一般的に、安価なものほど繊維の質が下がる傾向があります。
チクチクした肌触りを避けるには、パイル(芝の繊維)の形状に注目して選びましょう。倒れにくいように芯のあるパイルはチクチク感じやすく、パイルの形状が均一のものは倒れやすくなります。
肌ざわりを重視するなら、複数の形状のパイルを使用したものや、細身のパイルで密度の高いものを選ぶといいでしょう。
雑草が生えてきた
人工芝を施工したのに雑草が生えてしまう現象には、次のような理由が考えられます。
- 下地の防草シートが破れて隙間ができている
- 庭の敷石や倉庫など、人工芝との境目が十分にふさがれていない
- 防草シートを敷く前の除草作業が十分でなかったため、シートを突き破って生えてきた
安価な防草シートは破れやすく、隙間から雑草が生えてくることがあります。そのため、できるだけ丈夫な防草シートを選ぶようにしましょう。
また、雑草の生えやすさは防草シートの施工に左右されます。人工芝の施工はDIYでも可能ですが、防草シートの機能性を最大限に活かす施工には、プロの技術が不可欠です。
可能であれば、専門の業者に依頼することをおすすめします。
ペットが嫌がってしまう
犬や猫など、大切なペットが人工芝を嫌がる原因は、歩きにくさと静電気が考えられます。
歩きにくさは、パイルの長さが関係しています。小型犬はとくに足が小さいため、パイルが長すぎると足に絡んでしまい、歩きにくくなってしまいます。
ペットの歩きやすさを優先するなら、30 mm以下くらいのパイルの短い人工芝を選ぶのがおすすめです。
ペットが人工芝を嫌がるもう一つの理由として、「初めて歩いたときにパチッと静電気を感じてしまった」ということがあります。人工芝はプラスチックでできているので、静電気が起きやすい素材ですが、静電気抑制機能がついた人工芝を選ぶことで解決できます。
予想以上に劣化が早かった
安価な人工芝ほど、紫外線で変色するスピードが早く感じられることがあります。そこで、変色に対して耐久性の高い人工芝を選ぶようにしましょう。
「UV加工」のあるものがおすすめです。UV加工機能のある人工芝を使うと、10年後でも、施工当初とほぼ変わりない鮮やかなグリーンが維持できている事例もあります。
関連記事:人工芝の寿命はどのくらい?
DIYをしたら素人感が出てしまった
人工芝はホームセンターやオンラインストアで手軽に購入できるので、DIYで施工を楽しむ方も増えています。
しかし、施工後の人工芝の美しさは、継ぎ目部分に差が出ます。人工芝の継ぎ目や、敷石や物置との境目は、DIYで美しく仕上げることが難しい部分です。
庭は特に面積が広いので、少しの差でも予想以上に目立ってしまうことがあります。可能であれば、人工芝の施工は専門業者に依頼することがおすすめです。


人工芝で失敗しないための導入手順3つのポイント
ここまで、人工芝の施工でありがちな後悔を見てきましたが、失敗する場合は一定のパターンがあります。
ここからは、人工芝の施工で後悔しがちなパターンからわかった、失敗しないための導入手順のポイント3つをご紹介します。
安価すぎる人工芝を選ばない
人工芝は、価格と機能が比例する素材です。
安価すぎる人工芝は、チクチクした手触りや見た目の人工っぽさ、劣化の速さが目立ってしまうことがあります。人工芝は、一度施工すれば長く使うものなので、予算内でできる限り品質の良いものを選ぶことがポイントです。
関連記事:「リアリーターフ®」と安価品人工芝(他社商品)との違い
施工は専門業者に依頼する
人工芝はDIYでも施工可能ですが、仕上がりにはっきりと差が出ます。
不十分な施工は雑草や水たまりの原因にもつながるので、可能であれば施工は専門業者へ依頼しましょう。
複数のサンプルを取り寄せて確認する
人工芝は広い面積に敷くものなので、素材のアップの写真だけでは、実際の触り心地や色合いがイメージしにくいことがあります。
できれば実際に触って確かめたほうが、完成イメージとの食い違いが少なくなります。
サンプルを取り寄せるなどして、実物を触って確認して、理想の庭の完成イメージに近い種類を選ぶことがポイントです。
まとめ
人工芝の施工で失敗しないためのポイントは、品質の良い人工芝を選ぶこと、施工は専門業者に依頼すること、サンプルで実物を確認することの3点です。
施工後に後悔してしまった場合も解決できる方法があるので、諦めずに状況を整理して改善に取り組んでみましょう。人工芝についてご不明点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

