Verification data

検証データ

帯電性試験

※参照:帯電性試験 床・敷物(JIS A 11455)- JIS A 1455(床研式帯電試験機)

試験方法

床研式帯電試験機を回転させて摩擦で帯電させ、測定した最大帯電電位と半減時間から帯電性能評価値(U値)を求めます。

※床研式帯電試験機とは、測定の技術等が必要なストロール法(JIS L 1021-16 B法)を機械化することなどを目的にした装置です。試験者の歩行を導電ゴムローラーの回転に、試験者の体を帯電部(人体と同じ程度の静電気を帯びることができる物)に置き換えた試験機となっています。

用語・評価基準

U値=-1.38 Vm – 0.77 Th + 8.17
Vm:最大帯電電位の常用対数の平均値
Th:半減時間の常用対数の平均値

帯電性能評価値(U値)が大きいほど帯電防止性能が高いと判断され、グレードⅠ〜Ⅳで区分けされます。
※JIS A 1455:2002 参考表1より

結果

リアリーターフ®︎ショートで「グレードⅡ」を、その他製品も全て「グレードⅢ」の性能を有しております。
リアリーターフ®︎ヨーロピアンロング®︎ゴールド
リアリーターフ®︎アメリカンロング®︎スポーツ
リアリーターフ®︎ヨーロピアンロング®︎
リアリーターフ®︎ミドル+
リアリーターフ®︎ショート

防炎性能試験

※参照:日本防炎協会「マット類- 45°エラーミックスバーナー法」

概要

人工芝は防炎規制対象の商品である「じゅうたん等」に分類されるため、消防法で使用が義務付けられている場所では防炎性能を有した製品を利用する必要があります。このような消防法で定める基準に適合する製品のことを「防炎物品」といい、日本防炎協会の試験を通して、防炎性能を有するかどうか確認する必要があります。

試験方法

45°エアーミックスバーナー法と呼ばれる試験法にて性能試験を行っております。45°に傾けた試験体の下方の表面に30秒間炎を当て続け、その後の燃焼長さ(炭化長)と残炎時間を測定します。

用語・評価基準

防炎性能基準として下記を満たしておく必要があります。
炭化長 残炎時間

結果

全ての製品で防炎性能基準を満たしております。以下は全商品の検査結果です。
リアリーターフ®︎ヨーロピアンロング®︎ゴールド
試験方法 試験方法 試験方法 試験方法 試験方法
5
6
リアリーターフ®︎アメリカンロング®︎スポーツ
試験方法 試験方法 試験方法 試験方法 試験方法
5
5
リアリーターフ®︎ヨーロピアンロング®︎
試験方法 試験方法 試験方法 試験方法 試験方法
5
5
リアリーターフ®︎ミドル+
試験方法 試験方法 試験方法 試験方法 試験方法
5
6
リアリーターフ®︎ショート
試験方法 試験方法 試験方法 試験方法 試験方法
5
1
5
1

カビ抵抗性試験

※参照:かび抵抗性・繊維製品(JIS Z 2911)- 湿式法

概要

カビ抵抗性試験では2種類の試験方法があり、製品の性質に合わせて実施されます。
人工芝は屋外でも使用されるため、湿式法にて検査を行っております。

試験方法(湿式法)

試験片を無機塩寒天培地の入ったシャーレの中央部に置き、胞子混合液1mLをシャーレ全面に接種し、ふたをして、28℃の高湿度下で2週間培養後、試料表面のかび抵抗性を評価します。

評価基準

結果

試料 かび発育状況(4週間後)

ガスの除去性能評価試験

※参照:機器分析試験法(検知管法) / SEK基準・ISO 17299-2

試験方法

試料と測定対象ガスをサンプリングバッグに入れ一定時間経過させます。その後ガス濃度を検知管で測定し、初発濃度との割合から減少率を算出します。

評価基準

SEKマーク繊維製品認証基準は以下の通りです。
※ SEKマーク繊維製品認証基準(2021年6月1日)表21-4、表21-7より

結果

①アンモニアガスの除去性能評価試験
②酢酸ガスの除去性能評価試験
③硫化水素ガスの除去性能評価試験
④メチルメルカプタンガスの除去性能評価試験
⑤インドールガスの除去性能評価試験
試料 減少率(%)

遮熱試験

試験方法

日光模擬温度試験装置で、遮熱人工芝と通常人工芝を一緒に300分間でおいて、表面温度が時間とともにどのように変更するかを記録し、比較します。

結果

曲線A1と曲線A2 を比較すると、遮熱人工芝(A1) は通常芝(A2) より著し い降温効果があると示し、約6~8℃低減することができます。

耐摩耗性試験

試験方法

人工芝の表面に摩耗試験機による回転をかけ、通常使用時に発生する摩擦を再現し、摩耗された後の芝の性能を確認します。
摩擦試験機

結果

FIFA認定基準である20,200回転を超えても著しい劣化は見られませんでした。

リアリーターフ®スポーツアメリカーナロング®( 摩耗前 )

①耐摩耗性10,000回転
耐摩耗性10,000回転
先割れ 線維化 色の変化 芝抜き
②耐摩耗性22,000回転
耐摩耗性22,000回転
耐摩耗性22,000回転
先割れ 線維化 色の変化 芝抜き
③耐摩耗性25,000回転
耐摩耗性25,000回転
耐摩耗性25,000回転
先割れ 線維化 色の変化 芝抜き

衝撃吸収性試験(大判厚手クッションマット)

※参照:衝撃吸収材や人工芝などの耐衝撃性(衝撃吸収性)-AAA method スポーツ表層面の衝撃吸収性

概要

公園などへ遊具を設置する際は、コンクリートやアスファルトなどの硬い設置面を避け、必要に応じて衝撃吸収材を使用するなど、遊具からの落下衝撃を緩和する配慮が必要となります。また、ラグビー、サッカーなどを行う人工芝のフィールド上では、プレー中の選手が転倒した際の安全性の配慮が必要です。このような安全・安心の観点から、衝撃緩和・衝撃吸収性能は近年ますます重要視され、衝撃吸収性を評価する試験は、様々なスポーツ団体で採用されています。

試験方法

バネが取り付けられた質量20kgの錘を、55mmの高さから落下させます。落下の瞬間から表層面に衝撃を与えるまでの加速度を記録し、この力の減少の割合と、基準の力(理論上のコンクリート面にかかる力)から、衝撃吸収性(パーセント)を求めます。

結果

様々なスポーツ団体のフィールドテスト基準値はおおよそ40〜70%となっています。
それに対し、15mmクッションマットでは52% と上記の基準値を満たしており、衝撃吸収性に優れていることが分かります。
試験方法 試験結果(%)
/

ビスタフォリア®︎人工壁面緑化パネル

UV耐久性

※試験方法:ISO4892-2:2013(プラスチック-試験所光源への暴露方法ー第2部:キセノンアーク光源)

概要

多くの人工植物は、紫外線による劣化を受けやすいポリエチレンでできているため、紫外線劣化防止剤を加えて各植物の色と構造を保護しています。
ビスタフォリア®︎は「色あせ」や「もろさ」をチェックのために、地中海の放射照度レベルで3,000時間(3年に相当)の試験を行なっています。 紫外線劣化防止剤の組み合わせやバランスを変えながら繰り返し試験を行うことで、常に最適な状態にしています。

施工経過

国内で屋外に施工した事例です。施工直後から5年経過した後も、「色あせ」などがほとんど見られないのがわかります。

施工直後

5年後

送風試験

試験方法

送風(耐風圧性)試験は、試験体を実際の施行に準じて設置し、段階的に風速を上げて送風試験を実施します。また、風向角度を0度・30度の2種類で実施し、それぞれにて試験体の変形や損傷など、風圧力に耐える性能を確認いたします。

結果

風速5m/sから試験をスタートし、5m/s刻みで風速を上昇させ、最大65m/sまで各3分ずつ送風する試験を実施いたしましたが、パネルの脱落はありませんでした。
気象庁では風速54m/s以上を「猛烈な台風」としており、最大風速65m/s以上の台風となると、過去でも数えるほどしか発生しておりません。
ビスタフォリア®︎は日本の厳しい自然条件でも耐えられる設計であることが分かります。

防火性能

※試験方法:IEN13501(Euroclass)

試験方法

この試験では、炎の燃え広がりと火の伝播を測定し、試験中に放出された煙のレベルを測定します。

結果

試験方法 試験方法 試験方法 試験方法 試験方法
B
s
1
d

この「評価B」という結果は、「有機物の中では燃えにくい性質」となります。これにより、ビスタフォリア®︎がますます厳しくなる火災安全業界の要求に応えられる商品であると認識し、お客様に安心と安全をお届けしています。

凍結融解

※試験方法:MILーSTDー810(米国防衛装備品向け試験)

概要

MILーSTDー810とは、米国防衛装備品のための試験規格で、温度、湿度、高度などに関して過酷な環境条件で測定を行う試験です。全ての項目を実施する必要はなく、製品に要求される環境にあった試験項目を選択して試験を行います。ビスタフォリア®︎は、寒冷な屋外での利用も想定されるため、温度(低温)試験を行なって凍結、融解に対する耐久性を測定しております。

試験方法

ビスタフォリア®︎を箱の中に入れ、-10℃で徐々に凍らせ、徐々に溶かすという周期試験を行います。

結果

-10℃の周期試験をクリアしており、凍結に対する耐久性があることがわかります。また、試験後の目視でも問題はありませんでした。

凍結

融解

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