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屋上緑化のメリットやデメリットを解説。費用や実際の事例写真も紹介!

近年、都市部を中心にヒートアイランド現象や環境問題への関心が高まる中、屋上緑化が注目されています。屋上緑化には、環境改善や景観向上などさまざまなメリットがある一方、コストやメンテナンスの負担といったデメリットも存在します。

本記事では、屋上緑化のメリットとデメリットの詳細について、専門的な知識を交えながら解説します。さらに記事後半では、屋上緑化にかかる費用や実際の屋上緑化の事例についても写真つきで紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。

屋上緑化とは

屋上緑化とは、建築物の屋上に植物を設置し、緑の多い魅力的な空間を作り上げることです。屋上庭園や緑化屋上などとも呼ばれます。 屋上緑化を行う環境については、病院やデパート、オフィスビルの屋上などに設置するパターンもあれば、最近では一般住宅の屋上に緑に満ちた家族みんなで安らげる空間をつくるケースもあります。

なお、屋上緑化を実現するための方法は主に2通りです。自然の植物を使用する方法と人工芝など人工植物(フェイクグリーン)を設置する方法です。どちらを選ぶかで、設置による効果や導入コスト、管理の手間などが変わってきます。そのため、屋上緑化の目的や設置環境に応じて適切な方法を選ぶことが大切です。

屋上緑化のメリット

屋上緑化には多くのメリットが存在します。どのメリットを重視するかで、屋上緑化の方法も変わってくるため、今まさに検討しているという方は、ぜひご自身の考えている屋上緑化がどのようなものになってほしいのか考えながら、お読みいただければと思います。

緑による癒しの効果と景観の改善

屋上に緑を設置することで、周囲の景観を改善し、視覚的な癒し効果を得られます。とくに、都市部では緑が少ないため、屋上緑化は貴重なリフレッシュ空間となるでしょう。緑色は、人の心を落ち着かせストレスを軽減する効果があるとされており、オフィスや住居の屋上に緑を導入することで作業効率や居住環境の向上につながります。

オフィスにフェイクグリーンを設置するメリット

また、屋上は設備機器などの設置が多く無機質な空間となっていることがほとんどです。このような場合、コンクリートの床面を芝生に、設備機器の周りには壁面緑化を施すことで、景観の改善が期待できます。さらに、自然の植物を多く利用すれば、屋上が昆虫や鳥類などの生物の生息地となり、都市における生物多様性保全に貢献できるというメリットも存在します。

人が自然と集まる憩いの場の創出

屋上緑化は、屋上を単なる空間から、人が集い、楽しめる憩いの場へと変貌させます。住民や従業員が交流できる場を提供することで、コミュニティの活性化に貢献します。また、都心部には子どもが外で自由に遊べる環境は決して多くありません。屋上への芝生などの設置によって安全に遊べる空間を確保することで、子どもたちの健やかな成長を促します。

設備機器や建物の保護

屋上緑化のメリットは人間に対するものだけではありません。実は、建物を直射日光から保護することで、さまざまなメリットをもたらします。まず直射日光による建物の劣化を抑制し、建物自体の寿命を延ばす効果が期待できるでしょう。屋上には空調設備などさまざまな設備機器が設置されていることも多く、それらを直射日光から保護することで、故障を防ぐことにもつながります。さらに、屋上緑化により夏場は屋内の温度上昇を抑え、冷房負荷を軽減することで、環境保護に貢献できるメリットもあるのです。

屋上緑化のデメリット

屋上緑化には多くのメリットがある一方で、導入・管理コストや定期メンテナンスの必要性など、いくつかのデメリットも存在します。

コストとメンテナンス

屋上緑化は、当然ながら導入のための初期費用と維持管理していくためのランニングコストがかかります。初期費用として緑化のためのアイテム(自然の植物や人工植物)の購入費はもちろん、設置のための施工費や場合によっては防水工事なども必要になるでしょう。

また、魅力的な緑ある環境を守るためには、定期的なメンテナンスも重要です。自然の植物であれば、水やりや剪定、雑草対策など、これらには当然人件費がかかります。また、潅水装置を導入するのであれば、電気代も考慮しなければなりません。

なお、自然の植物に比べて人工芝などの人工植物を設置する場合は、ランニングコストを低く抑えられます。人工植物の場合、四季の変化を楽しむことはできませんが、メンテナンスフリーのメリットは大きく、日々の管理は掃除程度で済みます。もし、ランニングコストの高さがネックとなっているのであれば、人工植物を使った屋上緑化を検討してみるのも良いでしょう。

排水不良や害虫発生などのトラブル

屋上における排水計画が不十分だと、雨水が溜まり、建物の構造に影響を与えたり、漏水が発生したりする可能性があります。とくに、植物の管理のために潅水装置などを導入する場合は、屋上形状などを考慮しながら専門家とともに排水計画を立てなければなりません。

また防虫対策も必須です。自然の植物や水場には、季節によって虫が大量発生する可能性があります。定期的に防虫剤を散布するなど、害虫の発生を防ぐ対策が必要です。これらのトラブル発生の可能性をできる限り下げておきたいのであれば、人工植物を使った屋上緑化を検討するのも良いでしょう。

屋上緑化にかかる費用

屋上緑化の費用は、緑化対象となる屋上の広さや緑化の方法で大きく異なります。そのため、まずはエクステリアに詳しい専門業者に見積もりを依頼するのが、もっとも早く正確に屋上緑化の費用を算出する方法です。とはいえ、どの部分にどのような種類の費用がかかるのか、目安で良いので知りたいという方も多いでしょう。本章では、屋上緑化の中で選択肢として挙がることの多い、芝生について天然芝と人工芝の設置費用やランニングコストを比較しながら紹介します。

設置費用

設置費用については、一般的に天然芝の方が人工芝よりも安く抑えられます。ただし、「屋上緑化として」芝生の設置を考えている場合は注意が必要です。天然芝の設置費用は下地が土の場合を想定しているものであり、屋上のようにそのほとんどがコンクリート施工となっている環境を想定したものではありません。

設置費用の相場
天然芝3,000〜5,000円/㎡
人工芝6,000〜8,000円/㎡

そのため、屋上に天然芝を設置する場合は、下地づくりから始めなければならないケースもあり、一般的な設置費用以上のコストがかかることも多々あります。

一方、人工芝に関しては下地がコンクリートであってもそのまま設置できるため、屋上にもスムーズに設置できる点がメリットです。さらに、下地が土の場合のように、転圧機などを使用して地面をならす必要もありません。そのため、施工費を抑えられる可能性も高くなります。

一般的なケースと異なり、屋上のような特殊な環境に芝生を設置したい場合は、天然芝の設置費用が必ずしも人工芝の設置費用よりも低いとは限らないことに留意しながら、検討を進めるのが良いでしょう。

ランニングコスト

維持管理にかかる費用、つまりランニングコストについては、人工芝の方が天然芝よりも低く抑えられます。なぜなら天然芝は植えた後のお手入れに多くの労力を割く必要があるからです。クリーンな芝環境を維持するためには、水やりや芝刈り、除草、肥料散布などのお手入れやメンテナンスが欠かせません。当然、維持管理に必要なアイテムを調達するためには、定期的な費用が発生します。加えて、管理をする人物の人件費もかかります。

一方、人工芝については、メンテナンスフリーがその大きな魅力です。定期清掃や傷んでしまった部分の補修は必要となりますが、天然芝ほど細かなメンテナンスは必要ありません。ただし、ローコストで販売されている人工芝は耐久性がなく、2〜3年ではがれてきてしまうことも珍しくないため、人工芝の設置を検討する際は、価格だけでなく耐久性やメンテナンス性も考慮して商品選択を行うことをおすすめします。

なお、次の記事では人工芝と天然芝の違いについて詳しく解説しています。どちらを導入すべきか迷っている方はぜひ参考にしてみてください。

人工芝と天然芝の違い:どちらを選ぶべき?メリット・デメリットを解説します

屋上緑化の事例

屋上緑化として、弊社グリーンフィールドの高品質・高機能人工芝「リアリーターフ®」と人工壁面緑化パネル「ビスタフォリア®」を設置した実際の事例を紹介します。

屋上に人工芝を設置した事例

©キッズラボ千石園

写真は保育園の屋上に人工芝「リアリーターフ®」を設置した様子です。都心部の保育園は園庭スペースを確保が難しいことも多いため、このように屋上に人工芝を設置することで、子どもたちが自由に動き回れるスペースを用意できます。

なお、「リアリーターフ®」は遮熱機能を備えていますが、夏の最も暑さが厳しい時期には、表面が高温になることは避けられません。このような際は、打ち水を行って人工芝の温度を下げてあげるなどの対策が有効です。

「リアリーターフ®」は、「抗菌」「防カビ」「消臭」「水はけの良さ」といった衛生的な機能はもちろん、「遮熱」「静電気発生の抑制」といった子どもが安心して遊び回れるような機能が充実した人工芝です。商品カタログや人工芝サンプルの発送も可能ですので、ぜひこちらのページからお問い合わせください。

屋上に人工芝を敷くことをおすすめする理由とメリット、選び方までを紹介!

屋上に壁面緑化パネルを設置した事例

弊社グリーンフィールドでは、人工芝「リアリーターフ®」のほかに、「ビスタフォリア®」という人工壁面緑化パネルも取り扱っております。人工壁面緑化パネルとは、四角い形状のパネルにポリエチレン製の人工植物を配置した空間緑化のためのアイテムです。

次の写真は、人工芝「リアリーターフ®」と人工壁面緑化パネル「ビスタフォリア®」を設置した屋上の施工前と施工後を比較したものです。奥には空調機器などの機械類が見えており無機質な空間となっていましたが、「ビスタフォリア®」を使用することで、その雰囲気が一変しました。

【Before】

【After】

壁面緑化を人工植物で行う「人工壁面緑化」のメリットを詳しく解説

なお、人工芝や人工壁面緑化パネルは、オフィスビルのような屋上だけでなく、一般住宅や飲食店など比較的小規模な屋上にもおすすめです。リアルさを追求した見た目はデザイン性も非常に高く、優雅な空間を演出します。

まとめ

本記事では屋上緑化のメリット・デメリットを中心に、屋上緑化にかかる費用や実際の施工事例を写真つきで紹介しました。屋上緑化の選択肢として、自然の植物を使用するか人工植物を使用するか、迷われる方も多いと思います。魅力的な環境を創出・維持するためにも、コストやメンテナンスの必要性を考慮しながら比較検討を進めてみてください。

なお、屋上緑化をどちらかに統一する必要はありません。管理が大変な芝部分には人工芝を利用し、花壇など皆で協力しながら管理ができるものについては自然の植物を利用するのもおすすめです。本記事が、屋上緑化実現の参考になれば幸いです。

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