人工芝は砂利の上に敷ける?施工する方法と注意点を解説

「庭に人工芝を敷きたいけど、砂利があるままでも大丈夫?」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。砂利を撤去するのは大変ですが、そのまま人工芝を敷くのはおすすめできません。

本記事では、砂利の上に直接人工芝を敷くべきではない理由と、きれいに仕上げるための正しい施工手順を7つのステップにわけて解説します。

最後まで読めば人工芝の正しい知識が身につき、美しく快適なお庭を手に入れられるのでぜひ参考にしてください。

砂利の上に人工芝は敷かないほうがいい

砂利の上に直接人工芝を敷くのは、見た目や耐久性・安全性に悪影響を及ぼす恐れがあるため、おすすめできません。

砂利は固定されておらず、人が歩いたり物を置いたりするたびに動いてしまいます。人工芝の表面がでこぼこになり、見た目にも美しくありません。

さらに、尖った砂利が人工芝の裏面を突き破る可能性もあります。裏面が傷つくと耐久性が大きく低下して、人工芝の寿命も短くなるでしょう。

また、歩きにくくなるうえ、つまずきや転倒のリスクも高まります。

安全で美しい庭を長く維持するには、砂利を撤去して適切な下地を整えてから施工することが大切です。

人工芝を敷くための7STEP

人工芝の施工では、下地づくりが重要です。美しく長持ちさせるためには、正しい手順で丁寧に作業を進める必要があります。

ここでは、弊社の高機能人工芝「リアリーターフ®」を例に、基本的な施工手順を7つのステップで紹介します。

順を追って見ていきましょう。

※リアリーターフ®は、抗菌・防カビ・防炎・静電気抑制など12の機能を備えた高性能人工芝です。UV加工や遮熱機能にも優れ、さまざまな用途や設置場所に対応できるため、個人宅から公共施設まで幅広く利用されています。

STEP1. 道具・材料を揃える

人工芝の施工には、以下の道具が必要です。

道具名用途・役割
スコップ・シャベル雑草や石の除去、土の掘り起こしや移動に使用する
レーキ土の表面をならして、小石や雑草を取り除くために使う
トンボ土を広範囲に均等にならすために便利で、整地を効率化する
転圧機(タンパーなど)土を締め固めて地盤を安定させるために使用する
角材地面の高さの基準を確認するために使い、水平方向を調整する際に活躍する
水平器整地した面が平らかどうかを確認するために使用する

整地作業は見た目以上に重労働で、道具の扱いや精度も求められます。DIYが不安な方や広い範囲を施工する場合は、専門業者への依頼を検討すると安心でしょう。

STEP2. 施工エリアの雑草や砂利を除去し整地する

施工エリアの雑草を手作業や除草剤で処理して、不要な砂利も取り除きます。次にトンボや角材を使って土の表面をならし、凹凸がない状態に整えましょう。

その後、転圧機(タンパーなど)でしっかり転圧し、下地の強度が高まり大雨でも地盤が変形しにくくなります。

転圧後に凹凸が残っていれば、再びレーキやトンボで土をならして、整地作業の仕上げを行います。水平器を使って地面の平坦性を確認しながら、ムラなく丁寧に整えることが大切です。

STEP3. 防草シートを隙間なく敷いてピンで固定する

雑草の発生を防ぐため、防草シートを地面全体に隙間なく敷き詰めます。ズレが生じないように専用ピンでしっかり固定しましょう。

端部やシート同士の接続部分の処理も丁寧に行うとシートのめくれや雑草の侵入を防ぎ、美しい仕上がりにつながります。

STEP4. 人工芝を仮置きして調整する

防草シートの端部をカットする前に、敷地の形状にあわせて人工芝を仮置きします。芝目の方向や継ぎ目を確認しながら、全体のバランスを調整しましょう。

敷地の形状にあわせて人工芝をカットし、境界や端部が浮かないよう丁寧に配置して位置を調整します。

STEP5. 専用ボンドで継ぎ目を接合する

仮置きしたら、位置がズレないように人工芝をめくり、裏に専用ボンドを均等に塗布して接着します。

水抜き穴や端部は避けて塗るよう注意して、接着面がズレないよう慎重に行います。パイル(芝の部分)にボンドがつかないように気をつけましょう。

STEP6. ピンや釘で四隅・辺・継ぎ目を固定する

ボンドで接着したあとは人工芝が浮いたりズレたりしないよう、四隅・辺・継ぎ目をピンでしっかり固定します。

パイル(芝の部分)を挟まないように注意しながら、溝に沿って1㎡あたり約10本を目安にピンを打ち込みましょう。

なお、パイルの高さが16mmの人工芝には専用のT字ピンを使用してください。

STEP7. 清掃し整える

施工が完了したら人工芝の端部に使用した防草シートの余分な部分をカットして、残ったパイル(芝の部分)や切れ端・ゴミを丁寧に除去しましょう。

その後、トンボや手を使ってパイルを立たせ、芝目を整えます。芝の向きを揃えると、見た目がより自然になり、美しい景観が完成します。

砂利と人工芝はどっちが庭に向いているのか?

お庭に砂利を敷くか、人工芝を敷くかで悩む方は多いでしょう。それぞれにメリット・デメリットがあり、どちらが適しているかは「何を重視するか」によって変わります。

ここでは、費用・デザイン・メンテナンスの3つの観点から砂利と人工芝を比較してみましょう。

  • 費用は砂利のほうが安い
  • デザインを重視するなら砂利と人工芝を組みあわせる
  • メンテナンスを重視するなら人工芝がおすすめ

順番に解説していきます。

費用は砂利のほうが安い

初期費用を抑えたい場合、一般的には砂利のほうが安価です。材料費が比較的安く、DIYでの施工も可能なため、ホームセンターなどで手軽に揃えられる点が魅力です。

一方、人工芝は材料費に加えて下地処理や施工の手間がかかるため、専門業者に依頼するケースが多く、初期費用は高くなる傾向があります。

ただし、高品質な人工芝は耐久性があり、美観を長く保てます。雑草対策や維持管理の手間を抑えられるため、長期的な視点で見ればコストパフォーマンスの視点で優れる場合もあるでしょう。

デザインを重視するなら砂利と人工芝を組みあわせる

お庭のデザイン性を重視するなら、砂利と人工芝を組みあわせるのがおすすめです。

砂利は色・大きさ・形にバリエーションがあり、和風・洋風どちらのテイストにもなじみます。建物周りや小道に敷くことで、落ち着きのある上品な雰囲気が生まれます。

一方、人工芝は一年中鮮やかな緑を楽しめるのが魅力です。見た目が美しいだけでなく、クッション性にも優れており、裸足でも快適。お子様やペットの遊び場にもぴったりです。

砂利と人工芝をエリアごとに使いわけると、機能性とデザイン性を兼ね備えた庭づくりが可能になるでしょう。

メンテナンスを重視するなら人工芝がおすすめ

日々の手入れをできるだけ楽にしたい方には、人工芝が最適です。一度正しく施工すれば雑草の発生はほとんどなく、落ち葉などの掃除もほうきで掃いたり、掃除機で吸い取ったりする程度で済みます。

砂利も防草シートを併用すれば雑草を抑えられますが、隙間に入り込んだ落ち葉やゴミの掃除は意外と大変。ほうきでは取り切れず、ブロワーや手作業が必要になる場合もあるでしょう。

人工芝と砂利の特徴を理解し使いわけよう

この記事では、砂利の上に人工芝を敷くリスクや正しい施工手順、さらには砂利と人工芝の特徴を比較しながら解説しました。

美しいお庭を長く楽しむためには、適切な下地づくりと丁寧な施工が欠かせません。費用やデザイン・メンテナンスなど、何を優先するかによって最適な施工方法は異なります。

株式会社グリーンフィールドでは、高機能人工芝「リアリーターフ®」をはじめ、お庭づくりをサポートする製品をご用意しています。ぜひお気軽にお問い合わせください。

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