企業での人工芝活用事例:斜面の緑化によるメリットや施工のポイントを解説

今回は山口県内の企業外構法面(のりめん)で使用いただきました、施工後5年の人工芝「リアリーターフ®(ヨーロピアンロング®)」をご紹介させていただきます。
人工芝は平地でしか施工できないと考えている方も多いと思いますが、今回の事例の様に、斜面でも問題なく人工芝をご活用できます。実際に施工した現場写真と合わせ、施工上の注意点や詳しい施工方法もご紹介しているので、法面で施工をお考えの方は、ぜひご一読ください。

法面(のりめん)とは?

法面(のりめん)とは、自然の土地に人工的な手を加えてつくられた斜面のことを言います。人工的な手を加えて、というのは、土を上に盛る「盛土(もりど)」や土を削り取る「切土(きりど)」と呼ばれます。
人工芝は法面でも問題なく施工できますが、施工する際のコツや注意点がありますので、本記事で紹介させて頂きます。

人工芝を法面に施工する際に抑えておくべきポイント

人工芝を法面に敷設する場合は、芝の密度が高い人工芝を選ばなければ、芝と芝のすき間が見えて不格好になってしまいます。
また、平地と比べて、傾斜は衝撃や雨風で人工芝のシートがずれやすくなるため、人工芝のシートをしっかりと固定するような施工が大事になってきます。施工場所の状況によって、通常より長めの固定ピンを使用することや、人工芝に浮きが生じないように固定ピンの数を増し打ちしたりする必要があります。
人工芝の下地に使用する防草シートにも、固定するピンの試し打ちなどを行い、固定の強度を確かめながら施工することをお勧めします。

人工芝の法面への採用経緯

今回、とある企業様の外構法面において、弊社人工芝「リアリーターフ®」を採用いただきました。
実際に採用に至った経緯や施工後の現状について、採用企業様にお伺いしましたのでご紹介します。

人工芝敷設前の課題

ご使用いただいた現場について、人工芝の敷設前は強雑草が繁茂していたため、企業外構周りの見た目は悪く、定期的な草刈りが必要だったそうです。
企業自体のイメージにもつながるため、景観的を長期にわたり維持していきたいという思いがあり、当初は防草シートのみの敷設や天然の芝の敷設を検討していたとのことでした。

高機能人工芝「リアリーターフ®」採用の経緯

そのようにお悩みの中、「リアリーターフ®」を知ったきっかけは、たまたま自動車販売会社周りの法面に人工芝が敷設されていて、それをご覧になられたことでした。
景観が美しく、長年綺麗な状態を維持しているとのことを聞かれ、どこの人工芝を使用しているかを確認したそうです。そこで「リアリーターフ®」を初めてお聞きになり、今回の採用に至ったそうです。

施工後5年を経過しての劣化度合い

こちらが実際の施工現場写真となります。

今回の現場では人工芝を施工後、5年程経過しておりますが、敷設した当初の状態と大きな変化はなく、綺麗な状態を保っています。
また、雑草の繁茂もなく、敷設した外構法面全体の景観を美しく保っており、企業様には大変満足していただいております。

また人工芝下は、弊社の防草シート(ザバーン®製350G)を敷設していただいております。今回の現場では、もともと強雑草(チガヤ、スギナ)などが繁茂していたのもあり、弊社の中でも高耐久の防草シートをご使用いただきました。

ザバーン®についての詳細はこちら

人工芝の法面(のりめん)への施工方法

ここで、今回の事例に基づいて、法面での施工方法についてポイントを紹介させていただきます。

下地作り

最初に下地を整えます。
雑草が繁茂している現場では草刈りを行った後、できるだけ不陸がない下地を作ります。

防草シートの敷設

次に防草シート敷設となります。
まず、防草シートを固定するピンの選定を行います。一般住宅のお庭では短いピンを使用することが多いのですが、法面への施工であることから、防草シートを固定する強度をより高めるため、事前に現場で確認を行い、長めのピン(300㎜のコ型止めピン)を使用する判断をいたしました。

また、ピンの打設についてですが、平坦地での人工芝下の防草シートの固定で使用するピンの打設ピッチは、1mピッチでピンの固定となります。
今回は法面で人工芝下の防草シート使用の為、ピンの打設ピッチは50㎝ピッチと、少々狭まった感覚でのピン打ちをしています。

防草シート同士の重ね部分は、100㎜以上シートを重ね、ボンドと接続テープを使用し、端部のコンクリート部、側溝部へはボンドのみで接着しています。

人工芝と防草シートの固定

次に人工芝と防草シートの固定を行います。
ボンドについては、10㎡に対し2本使用し、ピンについては、全てのピッチで人工芝専用のピンを33㎝間隔で固定しております。
人工芝の固定で、ピン打ちの際に注意していただきたいのが、芝を巻き込まないよう、芝をかき分けながらピン打ちすることです。芝を巻き込んでピン打ちしてしまうと、ピン打設部分が目立ってしまい、せっかくの綺麗な芝目が台無しとなってしまいます。

弊社の特許器具「パイルスプリッター」のご紹介

人工芝「リアリーターフ®」を固定する際に非常に便利なのが、「パイルスプリッター®」という器具です。
これは、弊社が特許を取得している器具で、リアリーターフ®専用ピン・ビス打ち込み用器具になります。芝と芝の間を簡単にかき分けられるため、芝を挟まずにピンを打ち込むことができ、施工スピードアップと綺麗な仕上がりに繋がる便利な道具です。

【ご使用方法】
①まず芝と芝の間に先端を差し込みます。
②パイルをかき分けたら、ピンを打つ位置で止めます。
③横長の穴にピンを刺します。
④ピンをハンマーで打込んだら、次のピンを打ち位置へ進めていきます。

人工芝の敷設は一般住宅のお庭でも施工されるケースが増えてきていますが、今回のような斜度がある現場では特に役立つ器具になります。

まとめ

今回は企業外構法面で使用いただきました、施工後5年の人工芝「リアリーターフ®(ヨーロピアンロング®)」についてご紹介させていただきました。人工芝は一般住宅だけでなく、今回のような企業外構法面などで使用する事も出来る商品です。
企業の担当者で人工芝の採用を検討している方、ぜひ実績のある弊社の高機能人工芝「リアリーターフ®」を検討してみてはいかがでしょうか。無料サンプルもお届けできますので、お気軽にご相談ください。

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