近年、人工芝を取り入れている幼稚園、保育園様が増えてきています。
この傾向は、人工芝が子どもたちの安全性と衛生を向上させることから保護者に安心感を与え、さらに施設の外観を向上させるという多くのメリットを持つことから生じているものと考えられます。さらに、天然芝に比べてメンテナンスが容易であるという長所も大きな利点です。
本記事では、「認定こども園 あづま幼稚園」の園庭に築山を造成し、その上にリアリーターフ®を敷施した事例を通して、これらのメリットを具体的にご紹介致します。
人工芝「リアリーターフ®」導入の背景
当初は、築山を造成する予定もなく、人工芝の話など全くなかったのですが、送迎バスの乗降場所が雨でぬかるみ、轍が酷くなってきたため、地元の舗装・エクステリア業者の株式会社アプローチ様へ舗装の依頼をしたのが始まりでした。
舗装工事が始まり、機械で地面を掘削した際に出た土を見た幼稚園の先生が、その土を何か再利用することは出来ないかと考え、園内で検討した結果、築山を造成できないか？という話になったそうです。かねてから夢だった築山を造成し、天然芝を植える計画で進めていたそうです。
しかし、天然芝は水やりや芝刈りが必要不可欠であり、怠ってしまうとすぐに芝が生い茂ってしまうことや、夏は特にこまめな手入れが必要で、必要以上に水をあげすぎると害虫の発生につながってしまうことなど、非常に管理が難しいという懸念点から、この計画はいったん断念されました。
株式会社アプローチ様から天然芝ではなく、人工芝を検討してみてはどうかとのご提案をいただいたそうです。人工芝は天然芝と比べて初期費用はかかるものの、日々の維持管理が不要で、常に美しい景観を維持することが可能です。毎日何十人もの園児が昇り降りする築山にとって最良の方法ではないかと考え、人工芝の敷設が決まりました。その際、園児が安心して使用することできる機能をもつ「リアリーターフ®」をお選びいただきました。
人工芝「リアリーターフ®」の採用に至った機能ポイント
■抗菌：静菌、殺菌効果により、安心してお子さんが遊べる。
■特殊形状パイル：断面がＣ型のパイル等の特殊形状パイルを組み合わせており、肌触りや踏んだ感触が良く、踏んでも痛くないのでお子さんが遊ぶのには最適。
■ウレタンバッキング：縮みが少なく耐久性が高く湿気に強い。
幼稚園の園庭築山のポイント
今回の施工ポイントをご紹介致します。
土管でワクワクと丈夫さをプラス
築山を造るのであれば、絶対に土管もあった方が良いと考え、土木工事で使用する大きなヒューム管を手配し、園児たちがくぐり抜けて遊ぶことができるようにしました。
土だけでは山がすぐ崩れてしまうため、セメント約300㎏を混ぜ合わせ、頑丈な築山に仕上げました。
また、築山の形状は冬も夏も滑って遊べるような形状にしてあります。
人工芝で滑り降りがしやすい形状に
今まで、一般的な外構工事で人工芝を施工した経験はあったものの、築山に人工芝を敷いた経験がなかったご担当者様。最適な敷設方法を模索している最中、偶然にも県内の保育園で築山へ人工芝を敷設する造園業者がいることを知りました。ご担当者様はこの機会を活かし、現場見学の依頼を行い、紫波町から奥州市へと出向きました。
見学の際には、現場監督と具体的な施工方法について相談をし、施工動画や写真を撮影しました。これらを元に、築山への人工芝の敷設作業が開始されました。芝目を合わせるのが大変なため、あえて直線的な形状のゾーンを作り、滑り降りができるようにしたとの事です。
土管の中の安全性も配慮
こちらが、完成した築山の写真となります。
築山への人工芝施工中には、子どもたちの安全を最優先に考えました。土管を通る際に、屈んで通り抜ける園児や膝をついて通り抜ける園児がいることを予想し、万が一の転倒時でもケガが最小限に留まるよう配慮しました。そのため、膝を擦り剥かないよう、高密度パイルでクッション性が高いリアリーターフ®を選択しました。これをしっかりとボンドで固定し、子どもたちの安全な遊び場を確保しました。
※入口、出口付近のケガの防止としても、クッション材や人工芝の接着も検討しているとの事でした。
まとめ
今回は、既存の幼稚園の園庭に築山を造成し、人工芝リアリーターフ®を敷設した事例をご紹介致しましたが、施工後3年経過した今も園児たちは、夏は靴を脱いで遊んだり、冬はソリで滑って遊んだりしているそうです。築山一つの造成に、誰がどのように使用するかがしっかりと考えられていて、施工業者様の想いの詰まった事例となっています。築山に施した人工芝が好評なため、今後は、遊具周り等にも導入を検討していだだいております。
今回の事例をもとに、ご検討されております幼稚園、保育園の方々やたくさんのお客様に弊社のリアリーターフ®をご愛用頂けば幸いです。
