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「風の通り道」で空間の質を高める|微気流を整える壁面緑化のデザイン

気持ちのいい場所には、心地よい「風の流れ」がありますね。
この「風の流れ」、じつは空間の快適性を大きく左右する要素のひとつです。
植栽や外構は、つい見た目の良さで決めてしまいがちですが、居心地の良さも同じくらい大事なポイントです。
そこで今回は、「風を妨げない植栽」という視点から、壁面緑化のデザインに注目してみましょう。
この記事では、デザイン性だけではなく、空間の快適さも高めてくれる壁面緑化のメリットをご紹介します。
風の心地よさを数値で表す「微気流(びきりゅう)」とは?
心地よい風ってどれくらい?
美術館やホテルのエントランスで、「強く風が当たっているわけではないのに、心地いい」と感じたことはないでしょうか?
人間が「風が吹いている」と肌に感じるのは、気流がおよそ0.2m/sからといわれています。
その中でも、「心地よい風の流れ」と感じられるのは、0.3m/s以下のやさしい気流です。
これは具体的に言うと、1秒間に30センチほど進む、ほとんど意識されない程度の空気の動きです。
このようなごく弱い風の流れを「微気流」と呼びます。
なお、空気の動く速さは、屋内では「気流」、屋外では「風速」と表現されます。
微気流の効果
微気流は、体感温度や湿度感に影響を与えるだけでなく、匂いの滞留を解消したり、空間の圧迫感をやわらげたりする働きがあります。
身近な例としては、大規模オフィスなどで導入されている「微気流空調」があります。
微気流空調は室内の温度を一定に保ち、体に直接風を感じさせないため、気流感が少なく快適に過ごせるのが特長です。
また、冬場には足元の冷えを緩和し、冷暖房の偏りを整える効果も確認されています。
一年のうち、春から初夏、梅雨にかけては、湿気や温度差の影響で「空気の淀み」が発生しやすいシーズンです。
特に屋内や半屋外の空間では、風の停滞がストレスにつながることも少なくありません。
このように、空間の快適性は、見た目の美しさだけではつくれないことがわかります。
植栽と壁面緑化、「風の流れ」を妨げないのはどっち?
ここで、植栽と壁面緑化のどちらが風の流れを妨げにくいのかを比較してみましょう。
| 比較するポイント | 植栽 | 人工壁面緑化 (ビスタフォリア®) |
| 通風性 | 枝葉が不均一で風を遮りやすい | 厚みが均一で風を妨げにくい |
| 厚みの変化 | 大きい | 変わらない |
| 匂い対策 | 品種によって難しい | 無臭 |
| 湿度対策 | 季節によって難しい | 影響なし |
| 生育状態 | 温度・湿度によって変化 | 安定した品質を維持 |
天然の植栽は、小さな苗木から大きく育てる楽しみがあります。
一方で、成長するにつれて枝葉が大きく広がり、厚みが増し、風の抜け道をふさぎやすくなる点には注意が必要です。
施工当初は問題がなくても、時間の経過とともに空気が滞留しやすくなり、淀みが生じてしまうケースもあります。
対して壁面緑化は厚みが均一なため、風の流れを妨げにくいのが特長です。
時間が経っても形状やボリュームが大きく変わらないため、見た目の印象も安定し、長期的に施工時の品質を保つことができます。
微気流を活かす「心地よい緑化」のつくり方
心地よい微気流を活かすには、どのような点に配慮して緑化を行えばよいのでしょうか。
ここからは、風の流れを味方につけた、心地よい緑化空間のつくり方を見ていきましょう。
風の入口と出口をふさがない配置計画
微気流は微弱な風の流れなので、わずかな段差でも乱れてしまいます。
そのため、緑化を設計する際は、風が入り、抜けていくラインを遮らないよう配置しましょう。
屋内・屋外を問わず、まずは風の通り道を把握しましょう。
そのライン上に障害物を置かないようにすることで、なめらかに風が流れる空間をつくることができます。
厚みの出っ張りをつくらない
天然の植栽や人工植物の鉢植えは、枝葉のボリュームによって風をせき止めてしまうことが少なくありません。
一方、壁面緑化は厚みが均一なので、風が壁面に沿って規則正しく流れる「層流」を乱しにくい特長があります。
そのため、狭い通路や室内の壁面でも採用しやすく、微気流を保ちやすいのがメリットです。
壁面緑化パネル「ビスタフォリア®」は風が通り抜ける空間デザインに最適
心地よい緑化空間をつくるためには、厚みがなく、風の流れを妨げないデザインが最適であることがわかりました。
弊社でお取り扱いのある壁面緑化パネル「ビスタフォリア®」は、風が通り抜けるデザインを実現できる緑化パネルです。
さらに、天然植物では設置が難しい、風の強い高所や屋内・半屋外といった環境でも安定して使用できます。
ここからは、ビスタフォリア®の特徴について、具体的に見ていきましょう。
天然植物に比べ厚みが少なくデザインしやすい
ビスタフォリア®は天然植物に比べ厚みが少なく、通路・屋内でも風の流れを妨げにくい壁面緑化パネルです。
微気流が乱れにくく、空間全体にやさしい空気の流れを生み出します。
その結果、長く滞在した人にも心地よさを感じていただける、快適な緑化空間づくりが実現します。
天然植栽のような「茂りすぎ」が起きない
ビスタフォリア®は人工植物なので、天然植物のように「茂りすぎる」心配がありません。
そのため、施工から時間が経っても見た目のボリュームや印象が大きく変わらず、美しい外観を保つことができます。
このように、設計時の通風計画が崩れにくく、完成時のイメージを長く維持できる特長があります。
湿気を吸わない・虫がつかない
天然植物は湿気や虫対策のメンテナンスコストがかかりますが、ビスタフォリア®は湿気や虫対策が必要ありません。
通風が悪くなりがちな場所でも、衛生的な状態を保ちやすいのが特長です。
メンテナンスフリーは、長期的な使用でのコスト削減に役立ち、大きなメリットにつながります。
風を活かしたビスタフォリア®の導入シーン
ここからは、ビスタフォリア®の導入シーンを見ていきましょう。
オフィスや病院など、さまざまな場所に採用されています。
商業施設

こちらは、商業施設の共用廊下に導入いただいた事例です。
共用廊下の圧迫感を軽減しながら、目を引く緑化が実現していますね。
ビスタフォリア®による厚みを抑えた壁面緑化で、動線にそって心地よく風が通り抜ける空間になっています。
飲食店

こちらは、飲食店のフロア部分に導入いただいた事例です。
風の流れを確保することで、匂いが一か所にこもりにくく、空間の快適性が高まっています。
ふさふさとした立体的のある緑でありながら、風を妨げにくく、心地よい空気の流れを保てる点もポイントです。
オフィス

こちらは、オフィスに導入いただいた事例です。
ビスタフォリア®は薄型なので、空調設備の近くに設置しても風の流れを妨げにくい特徴があります。
パーテーションとして使用する場合は、あえて低めに設置することで、空間をゆるやかに仕切りながらも風を止めないレイアウトが可能になります。
歯科医院

こちらは、歯科医院の診察室に導入いただいた事例です。
天然植栽を使用しにくい場所でも、ご希望のボリュームに合わせた緑化と風通しを両立することができます。
壁面なので、空間の圧迫感を抑えながら、落ち着きのある空間づくりが実現しています。
まとめ
緑化の価値は、「見た目を良くする」ことだけではありません。
壁面緑化のデザインは、風の流れを確保した心地よい環境づくりに活用できます。
空気の流れを整えることで、体に感じる心地よさは大きく変わってきます。
設置場所や使い方によって、最適な緑化の形はさまざまです。
ビスタフォリア®についてご不明な点がございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。






